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個人投資家向けオンライン説明会 書き起こし記事(要約)note版

2024年5月28日にマネックス証券にて実施した「個人投資家向けオンライン説明会」の書き起こし記事(要約)の、note版です。

【個人投資家向けオンライン説明会】
概要;
https://seminar2.monex.co.jp/public/seminar/view/42571
動画URL;
https://www.youtube.com/watch?v=EGVLX-mI4NA



みなさまこんにちは、株式会社情報戦略テクノロジーの代表取締役の高井でございます。
本日はよろしくお願いいたします。
初めてこういった機会をいただいてお話しさせていただきますので、まずは当社の会社説明から始めさせていただきます。

【会社概要】

当社は2009年1月23日に設立しています。
従業員数も昨年の283名から、今年は320名を超えました。

(当社のフィロソフィーは)非常に不思議なタイトルかもしれませんが、設立の経緯について少しお話しさせていただければと思います。
これにはまず、設立の経緯をお話させていただきたいと思います。

まず、私自身の経歴を少しお話させていただくと、私は理系出身で、同じゼミを卒業した同級生たちは国内を代表するような企業に就職した人たちが多かったですが、私は学生時代から起業を志しておりました。

そして、金融の会社に就職し、1年で辞め、会社を起業しました。その会社が失敗し、改めて当社、情報戦略テクノロジーを立ち上げるに至っております。

我々が扱うIT(情報技術)は、皆様の生活にも密接に関わっています。
そしてそのITを人と繋げるソフト開発の業界が発展していくということ、これが世の中に大切なことだと思っています。 


【収益モデル】

次に収益モデルについてご説明します。

当社の収益モデルは、「エンジニア数×単価が売上」というシンプルなモデルです。

当社はプロパーのエンジニアプラットフォームを持ち、パートナー企業のエンジニアとチームとして顧客企業に常駐するサービスを提供しています。

国内大手企業の多くはDX(デジタルトランスフォーメーション、IT・デジタル技術の活用によって企業のビジネスモデルを変革し自社の競争力を高めていくこと)やシステム開発を大手のSIer(エスアイヤー、システム開発を請け負う企業)に丸投げしています。

これに対して急成長を遂げているITベンチャーはDXやシステム開発を内製化していることが多いです。
当社はこのITベンチャーのDXやシステム開発の仕組みを大企業に持ち込み、それらの内製を進める仕組みを提供しています。


【取引実績と強み】

当社は多くの大企業と取引実績があり、売上の約8割が売上高1,000億円以上の大企業です。

主な業種は金融業、ITサービス、通信、人材サービスで、営業活動を通じて優良企業との取引を拡大してきました。

(エンジニアが従業員の多数を占める)エンジニアマジョリティの会社が元請けで仕事をするのは珍しく、それを専業で行っていることが当社の強みとなります。


【財務実績】

2024年12月期第1四半期の売上高は13億7,500万円、営業利益は1億2,600万円です。
この第1四半期の取り組みとして、ガバナンス強化やIR活動に力を入れるために人材の採用を行いました。
そして既存事業の成長のために、M&Aや地方拠点の展開を検討していました。

当社の事業は、売上も利益も、期末に向けて偏重傾向があります。
そのため売上高の23.7%というのは概ね順調で、計画通りに進捗をしているといえます。

営業利益については、進捗率は30.2%となっていますが、これは先ほどお話しした上場関連費用を計上した上での数値となっています。

当社は今期16期目になりますが、業績は増収の一途をたどっており、今後は二桁台の成長も見込めるものと思っております。 


【エンジニアの採用と育成】

当社のエンジニア採用は、適性診断テストで高得点者を採用し、論理思考能力の高い人材を重視しています。

採用経路は、従来は紹介会社を経由した採用が多かったですが、最近はSNSや採用媒体を活用した採用も拡大しています。

他にも「WhiteBox」(ホワイトボックス)という自社のプラットフォームを活用して、登録しているエンジニア、特にスキルが高く実際に案件に従事し、稼働している市場価値の高いエンジニアにも随時リーチしています。


【成長戦略】

当社は、専業で元請けを行う企業として、そしてエンジニアマジョリティの会社として極めて稀なポジショニングをとっています。
そのためエンジニアリングのノウハウを把握しやすい立ち位置にあります

基本的にシステム開発においては、多くのエンジニアが三次請けの会社に所属していることが多いです。
この場合、すべてが決まった状態でのエンジニアリングを行うことが一般的です。

その結果、どのエンジニアリングが本当に成果を出せるのかをトライ&エラーをしながら見つけることになります。

これに対して当社は、複数の企業に対して技術的な要件の提案ができるため、技術等のトレンドを迅速に把握し、エンジニアの育成や教育に繋げています。

これを当社の中では「DX支援におけるSPAモデル」と名付けて取り組んでいます。

マッチングプラットフォームの「WhiteBox」。
これをどのように活用していくかといったところがまだ発展途上です。

登録者数が3万人という風な形になっていますが、通常のエンジニアのマッチングプラットフォームとの違いを説明させていただきたいと思います。

通常のエンジニアのマッチングプラットフォームに登録される方々というのは、今現在稼働が空いている方、もしくは1ヶ月後には稼働が空くことが確定している方のスキルシートが登録され、そのスキルシートに基づき案件とマッチングされるというものです。

一方、当社のマッチングプラットフォーム「WhiteBox」は、稼働状況にかかわらず、エンジニアのスキルシートが登録されています。

(最大の違いは)稼働中のエンジニアにもリーチができ、どのような技術トレンドが求められているか、最新の状況をその稼働状況から把握することができます。
我々は実績を出した技術トレンド、需要がある技術トレンドをいち早く把握できる立ち位置にいます。
このトレンドを自社やパートナー企業に登録するエンジニアに対して研修することで、当社もパートナー企業も共に伸びていくことができます。
そして案件の獲得です。
今は先ほど言ったのは「SPA」の仕組み自体を売り込むといったところで売上の拡大を進めています。
今後もエンジニアの育成および稼働を両立させるといったことを目指しております。

そのためにもエンジニア最新情報が必要であり、「WhiteBox」に登録されているエンジニアの登録情報の常時アップデートの仕組みには至らない部分があります。
今後は、この仕組み作りに予算投下をし、更なる成長をさせていきます。


【エンジニアの採用】

当社は、平均年収が業界平均より高いこと、(業務を通じて)幅広い工程に関わる機会が多いことを武器に、徐々に年間の採用人数を増やしてまいりました。

【「幅広い工程に関われる」、「成長機会が多い」】
(これらの要素を分解すると)我々の採用力の強みは、3つにあると考えています。

1つ目は我々のお客さんに(いわゆる)「大手の優良企業が多いこと」です。
エンジニアが成長するには環境が大切です。
また、(当社を通じて働いて頂くことで)単一のテクスチャーや、業種に限られることを避けられます。
キャリアの幅が限られないというのが強みです。

2つ目は、エンジニアの「採用の加速」です。
採用に関しては、昨今は紹介会社経由での採用が多くなってきました。
まず今後は、SNSなどを通じた採用であったり、(独自の)採用媒体を通じた採用を行うことも考えています。
これまではこうした採用方法を採用しなかったため、(採用費が)すごく高かったです。
ただ「WhiteBox」に参加企業に参画していただいている企業数が2,000社を超え、協力して採用につなげていくこと、(相互の)紹介をしていくといった取り組みを通じて採用の母集団を広げていくとことを考えております

3つ目は、「エンジニアの育成」です。
当社は、OJT等を通じてエンジニア育成を行っております。
やはり(優良なお客様のところで)働き、実績を出せるよう指導する。
そして、そのお客様のところでさらなる成果を上げられるように(現場力を用いて)維持する。
このように当社の強みや特徴を活かし、これからも業績を伸ばしてまいります。

以上で説明を終わらせていただきたいと思います。
ここからはご質問に答えさせていただく形にしようと思います。
ありがとうございました。


【質疑応答】

Q.今後のIR施策について。

このような番組などに出ることも施策の一つ。
ただ、まずは業績を上げることが最重要課題。
それを社長である私が自身で進捗状況や取り組みを発信し、分かりやすくお伝えします。

Q.エンジニアの稼働率について。

社員エンジニアの稼働率はほぼ100%。
新規取引開始時に調整のため一時的な空きが発生する場合もあるが、通常時は100%で推移。

Q.主要取引先の業界について

金融業界との取引が多い。
当社が設立された2009年は、2008年に発生したリーマン・ショックの翌年で設備投資が控えられていた年。
そのとき唯一仕事があったのがFX(Foreign Exchange、外国為替証拠金取引)の裏側で動いてるエンジン作り。そこから証券会社など金融業界との取引が増加。
今後は成長が見込まれるITサービス業界などに取引を拡大予定。

Q.上場の理由について

「すべてを、なくしていく」というフィロソフィーに込めているように、業界構造の改革を行う企業になるためには市場からの資金調達や知名度向上が必要だと考えたため。
今後はプライム上場を目指す。

Q.AIに関する受注について

守秘義務により詳細はお伝えできないが、金融機関でのAIプロジェクトを進行中。
受注も順調に増加。

Q.株価について

長期的には兆単位の時価総額を目指す。
現在の株価は低いと感じており、業績とIR活動を通じて株価向上を目指していく。

Q.社長の経歴を教えてほしい。

法政大学の工学部を卒業。
一浪一留で2000年に就職。1年で金融の会社を辞め、ネットサービスの会社を起業。
正直上手くいかなかったが、その時した失敗から学んだことは、今の経営に役立っている。
その後、今の株式会社ベイカレント・コンサルティングに転職し、三次請・二次請の営業職を経験。業界内の理不尽などを目の当たりにし、自分の周りから変えていきたいと改革活動し、当社を起業。

Q.配当還元方針について

グロース市場にいる間は、基本的にはですね配当が行わない方針。
ただし株価の状況等を鑑み行う可能性はある。

Q.エンジニアの離職率について

昨年まで概ね11%前後で推移。

Q.上場して2ヶ月、何か変化はあったか?

 M&Aの仲介会社から連絡がくるようになった。
更に優良案件を持ち込まれる会社になるため、早期にM&Aの実績は作りたい。

Q.エンジニアの適性テストについて

 日本エス・エイチ・エル社が提供するコンピュータ職適性テストを活用。
上位25%以上のエンジニアとしてハイパフォーマーになりやすい。
さらに我々のサービスである「支援」という仕事をするために必要なコミュニケーション能力を重視。

Q.事業環境について

事業環境は非常に良い。
特にビジネスサイドで利用されるシステムの開発では従来の「丸投げ」から、内製が進んでいる。
自社で進めても、我々を活用するにしても優秀なエンジニアの需要は尽きない。

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