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住まい手と工務店女子

今日は取材の協力依頼をいただいたためOBの住まい手のところへ!
ちょうど3年ほどたったおうち。とてもいい感じ。
取材陣も「わぁ~」ってなりました。
家って住まい手の”色”がでます。というか私は住まい手色に染まる家が好きです。設計を進めるときも、住まい手になったつもりで暮らしを楽しめることを考えながらしていきます。
でも、いつもその考えの上を行っているOBさんのおうち!
住まいの道具たちが、ほんと見てて楽しい。
そして、丁寧かつタフに使い込んである。

家づくりについて振り返るとき、奥様のことば
「便利なものって信用がしづらい(できない)」ズバッと。
「すぐ壊れるしね」とご主人。よいコンビです。

本質がわかってるとこうなります。

その便利なアイテム、壊れることが想定できてますか?
10年ぐらいで壊れて交換を迫られて困るようなものではありませんか?
メーカーの部品がなくなって修理できません、と言われませんか?
言われても大丈夫な心とお金の準備できてますか?

最近、気を付けているのが
照明器具(私も出始めに使ってしまったけれど)
ダウンライト(天井に埋まってる丸い器具)で
電球が一体型・電球取替不可タイプ
で、とっても値段が安い
だから、業者も提案しやすいし受け入れられやすい
LEDだから一生使えるって感覚をお持ちの方も多い
器具の当たりはずれがあるので、運がよければ10年以上使えるかもしれませんが、はずれだと4,5年で壊れるものもある
そして、意外と施主は電球を買ってくれば取り換えられると思っている
でも、実際は器具ごと交換、しかも工事士資格がないと取り替えられないため業者を呼ぶ。そして器具+工事代が必要となる
電球交換だったら千円ぐらいのものなのに
でもって、業者さんに来てもらうと時間を合わせたり、家の中に入ってもらったり気を使います

安いから、とか簡単だから、という理由づけで施主への負担を煙に巻き
住まい手が後から大変な思いをすることを無視した便利アイテム
最初に、いろいろ説明されて面倒だとは思うけれど、面倒を後回しにしてるだけで同じこと

施主のことを考えたら、そんなもの勧めたい人がいるんだろうか
代りのものがない場合は致し方ないと思うけど、照明器具一つ一つにしても丁寧に選択し採用することが本当に住まい手のことを考えている家づくりであり、20年30年ではなくその先もずっと住み続けたくなる家づくりを提案する工務店女子の仕事です。

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