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創作

19
ぽつぽつと綴る世界
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#短文

飲み込む回答

あの人に「何かができたらなぁ」と思う事はいつだってある。
あの人の「特別になりたいなぁ」といつだって考えている。
前者は贈り物とかなにかしらはできる、けれども後者は難しい。
あの人の為に「生きている」という訳ではないけれど、傍に居たい。

つまりはそういう事なんだろうなという事に行きつく。
哀しいけれども嬉しいけれども、他人からすればバカだなとか無意味だなって事だとしても。
何度も何度も叩きだした

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接続

儘ならないくせにきっちりと心身はリンクしている。
早まったり遅くなったり、嗚呼嫌だなぁと思うわけで。
必要な機能なのか不必要な機能なのか、現状不明。
だってほら、ずっと隠してる。
続けるために保っていく、言えない想いは重くなる体同様に心を痛ませる。

月曜の朝

 目が覚めるとジムノペディNo.1が流れていて、まだ眠いながらに神経に障るなぁと思いつつ寝返りを打つ。
 ジムノペディNo.1は好きなピアノ曲だけど月曜の朝にふさわしい曲ではない。
 なのに何故にそれが流れているかというと、単純にスリープモードに設定するのを忘れたのだろう。
 寝付けないからと言ってその曲をセレクトした上に設定を忘れた昨晩の自分を呪いつつ、思考する頭と違い身体はまだ起きようとはしな

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神経に障ると分かりながらもジムノペディNo.1を再生する。
体調が悪いと好きな音楽ですら聴きたくなくなるのに、音楽がないと辛いから面倒なところ。
大人になってから体調を崩すと色々と面倒は起きる。
その面倒の中で一番面倒なのは、あの子に会いたいと思ってしまう事なのだ。

叶わない

他人の物差しで見られる感情(同性愛物、カミングアウトした後の難しさ)

貴女の言った“間違い”はあくまでも貴女の物差しでの言葉だ。
つまり私からすれば、その間違いこそが間違いとなる。
嗚呼、それにしても他人の物差しとは怖い。
その物差しが自分の中で絶対であれば絶対であるほど、押し付けがましい物となるのだから。
「あの子を好きになっちゃいけないなんて、そんなの知っているよ」
同じ性別の子を好きになっ

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