見出し画像

親と友達に捨てられた少年【後編】

僕の家政婦となったカズヤは、8畳ワンルームの僕の家に住むようになった。

カズヤの家政婦ぶりは見事なもので、ゴミ屋敷だった僕の部屋はあっという間にキレイになった。

料理経験がなかったカズヤは、料理本を読み漁って、料理の腕を上げた。

カズヤを家政婦として雇って3ヶ月が経った4月、僕たちの共同生活が終了した。

カズヤが、僕の知り合いの自動車整備工場に、住み込みで働くことになったからだ。

ここから先は

2,714字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?