親と友達に捨てられた少年【後編】
僕の家政婦となったカズヤは、8畳ワンルームの僕の家に住むようになった。
カズヤの家政婦ぶりは見事なもので、ゴミ屋敷だった僕の部屋はあっという間にキレイになった。
料理経験がなかったカズヤは、料理本を読み漁って、料理の腕を上げた。
カズヤを家政婦として雇って3ヶ月が経った4月、僕たちの共同生活が終了した。
カズヤが、僕の知り合いの自動車整備工場に、住み込みで働くことになったからだ。
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