テーブルタウン 10月
テーブルタウンにある
マグカップハウスから
ちいさな角砂糖さんが一粒…
冒険をはじめました
雲に隠れた太陽は
ぐっすりお昼寝中
涼しい風が心地よい
テーブルタウンに到着しました
ここは
コーヒーのテーブルタウン
コーヒーカップのそばには本がありました
角砂糖男爵はここで
読書を楽しんでいるみたい
テーブルの上には
コーヒー豆
コーヒーポット
ふんわりと香ばしい豆の香りが
薫ってきます
お空を見上げると
トマさんとマトさんが
飛行船に乗って手を振っています
風が秋を運んできて
紅葉した葉っぱは空で
踊っています
あ、ガムシロさんが
葉っぱにつかまって
フワフワ上から落ちてきています
赤
黄
茶
暖かい色に包まれてまどろみたい
コーヒーのテーブルタウンは
静かだけど
暖かい
寂しいような
懐かしい故郷のように感じる街
角砂糖さんは
この街が好きみたい
ずっと居たいけど
足が自然とぐんぐん進む
もっと前へ
もっと先へ
角砂糖さんは
また次のテーブルへ
ぐんぐん
ぐんぐん
歩いてゆきます
絵・文:一色十秋 イッシキトアキ
(毎月1回更新)
ここまでたどり着いていただきありがとうございます。気に入っていただけましたら幸いです。またのお越しをお待ちしております。