横浜の自宅勤務者がオミクロンに罹って家族感染を起こさずに切り抜けられそうな話
こんにちは。isshyです。毎度の方も初めましての方もよろしくどうぞ。
えー本日は題名の通りでございます。
新型コロナに罹り、なんとか治りそうなので、こんな感じだったよーと記録に残すと、ご参考になるかと思い、ちょっとまとめてみます。
横浜在住、50歳女性、中肉、持病なし、既婚子なし、自宅勤務でたまに通勤、二世帯住宅風の住み方で階を分けて80歳義父と同居、家の外ではずっとマスクして、ファイザー2回接種済(9月)、平熱36.2度…という人物の記録。
★症状の経過
●1日目:昼間発症
2月初旬の昼間。なんとなくだるく悪寒。薄っすら喉の痛み。
嫌な予感がして家の中でもマスクをつけはじめる。
発熱外来を探すが、かかりつけ内科は本日定員と聞き、ふてて昼寝。
起きると夜。がつんと喉が腫れあがり37.5度。コロナでなくても風邪は確定。腹を決めて、イオンの宅配に飲料の箱買いとレトルトおかゆ等の配達を予約。
●2日目:一日を通して37.5度付近。
激しいのどの痛み。鼻水。咳がとまらない。
気道の狭まりを感じるが、これは普段の喉風邪でもでる体質的な喘息症状なので、新型コロナとは関係ないかもしれない。
●3~4日目:おおよそ37度台
夜間に一度38.2に達するも朝には37.5に戻る。
激しいのどの痛み。鼻水。咳。ただし、気道の狭さは薬で改善できて楽に。
喉が痛すぎて食欲がない。しょっぱいおかずは何を食べても染みるので、ここぞとばかりに甘いものを食べていた。ひたすら寝る。
●5~8日目:36度台後半
咳は多少収まる。喉の痛みもやわらぎつつ、やっぱり痛い。気管支に痰がからんで取れないしつこさを感じるものの、体感としては完全にいつもの風邪。ぶつくさ言いながら自宅勤務での仕事(原稿執筆)を始める。
●9~10日目:平熱。ただし痰がからむ
イマココです。
平熱だし喉の痛みも治まったのだが、気管支がつまる感じで痰が絡んでいる感覚がする。私は普段の風邪でもいったんかかると長引くタイプなので、新型コロナも同じ印象。一応来週月曜に外出禁止は解けるのだが、もしこのゲホゲホ咳が出社すると同僚は嫌な感じだろうなぁと思う。
★医療と役所アクセスの経過
●2日目 かかりつけ医の発熱外来・投薬・システム登録
開院と同時に、平成の頃のチケットぴあに掛ける如く鬼電連打して予約GET。公共交通機関を使わずに来いと指示され、自家用車で行く。
10時診察。いつもの待合室ではなく、非常階段の角をスクリーンで仕切った隔離ブースに通される。フェイスシールド+ビニール製医療コートの重装備の先生が喉の様子と胸の音を聴診。PCR用の唾液を採取、薬貰って帰る。
貰った薬はごくフツーの風邪薬を5日分
・アストミン錠(鎮咳)
・カロナール錠(解熱鎮痛)
・トラネキサム酸(抗炎症薬)
・ホクナリンテープ(ぜんそく持ち用の気道拡張剤)
QRコードで専用サイトに登録
横浜市の発熱外来でPCR検査を受けた人が登録するQRコードの指示を受け、登録しておく。もし陽性がでたらここから即座に捕捉連携される模様。
コメント欄があったので、軽症と思われること、仕事があるので自宅療養したい旨を書いておいた。
●3日目 陽性確定・SMS受信・神奈川県療養者LINEに登録
ふうふう言いながら寝ていると、朝9時「こちらは厚生労働省です」から始まるSMSを受信。普段なら何の詐欺メールかと思うところだが、これが来るという事は、さては陽性かよ!と悟る。追って10時頃、かかりつけ医の受付から気の毒そうな声で陽性を告げる電話がかかってきた。おーまいがー
保健所からも電話が来るはずだがちょうど土曜日なので、遅れることが想定され、まずは療養者LINEに登録してその指示に従うよう指示を受ける。
「友だち追加ありがとうございます。神奈川県療養サポートです」
ううっ、君とは友だちになりたくなかったよ…
接触確認アプリCOCOAも使っていたので陽性を登録する。
●4日目 病状チェック開始・血中酸素濃度計・保健所から電話
朝7時に療養者LINEから体調確認のメッセが入る。これが療養期間中ずっと続いた。
寝込んでいて気づかず回答しないでいると、今度は朝9時に盛大に携帯が鳴ってたたき起こされ、自動音声が大音量で言う。
「こちらは療養サポートです。先ほど送ったLINEに返事ないんだけど回答して?回答しないと家に行くよマジで!(意訳)」
ほとんど脅迫・・・いやいや、がっつり安心である。
わぁ!ごめんなさい!と目が覚めて、電話を切り、熱を計り、LINE回答する。質問項目はいたってシンプル。
息苦しいか?はい/いいえ
今の熱は何度か?(入力)
酸素濃度計はあるか?はい/いいえ
ある場合は、濃度を入力
血中酸素濃度計が届いた
中指のつめにあわせてはめてボタン押すだけのシンプル操作。
具合が悪かった頃は96~98%をうろうろしていた。
マスクしてると下がると気づき、外して計った改善した。
95%が続いたら、療養サポートLINEのコロナ119に連絡しろ、
93%はヤバイのですぐ救急車を呼べと説明もあったので安心だった。
保健所から電話
日曜の20時過ぎに保健師さんと思われる方が電話をくれた。現場は休日出勤の大残業である。
病状確認、濃厚接触者の聞き取りと、いつまで外出禁止か、食料の配給を希望するかをとても優しく親切に話してくれた。決して流れ作業じゃない。温かい声かけをしてもらって嬉しかった。残業ありがとうと御礼を伝えた。
私の場合、濃厚接触者は夫だけだった。それもほっとした。
この基準はヌルイのでは?と心配や批判の声もあるようだが、現実問題、6日前に出勤した会社も、4日前にお茶と食事した友達も、だいたい、一緒に住んでる旦那そのものも無事なので、妥当な基準じゃないかなって印象。
外出禁止期間は10日で、8日目から発熱が無ければ11日目に解除とのことだった。濃厚接触者の夫は、8日目に解除だそうだ。なるほどね。
●6日目 食料セットが届く
地味に助かった。見ての通りのラインナップで、豪華でもヘルシーでもないが、なにせ買物に出ちゃいけない非常時である。ないより相当マシ。しかもタダで頂けるんだから、ありがたいです。日本に税金払っててよかった。
長持ちパン5個、ご飯パック11個、缶詰め、レトルトおかず、スパゲティとソース、野菜ジュース、ビタミンゼリーなどなど。なんとなく災害備蓄にも似てて、備蓄を取り崩して発送してるのかな?って商品ラインナップ。
具合が悪い時にカップ麺やカレーはどうよ?お粥が欲しいよ!等の意見はあると思うし、これが最善だとも思わないが、とにかくナマモノは無理なんだし、最低限のものを最速で届ける心意気を感じる速さだった。
一般的にどこの家も最低2~3日の食料はあると思うけど、それが尽きてヤバイって時も、飢える前には届く速さだった。私は陽性発覚が土曜日で、保健所からの電話が日曜夜にずれこんだので遅くなったが、平日ならもう少し早く届いたと思われる。
ティッシュ2箱とトイレットペーパー3個、これがねー非常に助かった!
★家庭内感染を防ぐために何をしたか
ぶっちゃけ旦那はうつっても大丈夫そうですが、同時に寝込むとお互いにつらいし、先月にちょっとした手術を受けて退院したばかりの80歳の義父にうつると厄介だなと考え、対策しました。
悪寒を感じた瞬間(発症確定前)からマスクをつけた。
陽性確定後は旦那も私と話すときにはつけた。確定前に最低限の籠城グッズを配達手配した(飲料・レトルトおかゆ等)
部屋を分けていた。。
換気。廊下の窓を一日中あけ、たまに部屋の窓もあけて空気を通した。
タオルや足ふきマットを共用しないよう気をつけた。
風呂に入った後は床や手すりをアルコール消毒でシューして出て来た。
食事は作って貰うかチンするレトルトで、一人で食べた。
皿は水で流す予洗いだけしてその後は家族のと一緒に食洗器。
マスクをした状態では夫とは団欒していた。
・・・と、たぶんそんなに厳しいことはしていない。
普段の風邪やインフルエンザでも、私だけ罹って夫には移らないことやその逆もあるが、感覚的にはそれと同じ印象だった。
とはいえ、マスクして表を歩いていたのにうつってくるのだから、ダメな時はダメなんだろうな、とも思う。
★新型コロナ(オミクロン)に罹った感想
個人的な感想です。罹った実感としましては
オミクロンは風邪、です。ハイ…
喉が非常に痛いタイプの、まぁまぁキツめの手ごわい風邪ですね。
私は風邪ひきやすい体質なんですが、いつものアレって感じで、
風邪とインフルエンザの間、って印象です。
いろんなご意見あるのでしょうが、実感がそうなんだからしょうがない。
私のした経験は、風邪、でした。
表現の自由の範囲で感想を書いておきますが、私個人としては、このオミクロンで社会を止めるのはオカシイと思う。
もっとキッツイ、インフルエンザでも社会を止めてはいなかったのだから、バランス悪いなぁと思います。
…というと、インフルには特効薬があるし!って反論が一般的だと思いますが、その効き目は、高熱を1~2日短くできる…程度なので、世界的には利用されていません。高価なタミフルの世界消費の75%が日本って事実は知っといてよいと思います。
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1412/09/news030.html
…さらには、風邪でも老人は死ぬし!とか、オミクロンの次は強毒に変わるかもしれないし!とご心配の反論も予想されますが、落ち着いて論理的に考えると、可能性としては、普段の風邪でも同じことなんですよねー(笑)
風邪は万病のもとと言われるように、弱った病人や老人が風邪こじらせて肺炎になって亡くなるのは、普段からの通常の光景です。がんや心臓病や糖尿病などで弱った老人の、最期のひと押しになるのが肺炎。
肺炎はほとんど治るので、肺炎がコワイというより、肺炎を治せない体力に陥った人は死ぬ…という体力のバロメーターでもある病気です。
そして、新型コロナの流行が始まって以来の累積死者数は、平年の肺炎死者数1~2万よりまだ少ない状態。実績としてはそうヤバイ病気でないことが分かってきているのです。
普段の年のインフルエンザは、ごく短期間に1200万人が罹りますが、罹った当人が自宅療養するだけで、無症状の家族までを閉じ込めたりはしていません。まだ詳細がわからず怖い病気かもしれなかった当初はしかたないにしても、オミクロンのデータがわかってきた今、過剰反応は止めるべきです。
新型ではない旧来のコロナは、普段の風邪ウィルスです。それが変異してアルファ~デルタ株の強力な奴が生まれたのでしょうけど、何周かまわったオミクロンは元の風邪に戻っているんじゃないかなーというのが罹った人間の実感です。
濃厚接触者の条件(発症2日前以降・マスクせず15分以上1mに接触)が緩和された事に文句を言う人も居ますが、ウチの旦那が感染しないで乗り越えられた結論から、わりあい妥当な基準だとも思えます。
また、メディアは政府の不備をことさらにあげつらっているようにも見えますが、上記のような必要十分に手厚い患者サポートが実践運用されていることを報道したでしょうか?
LINEがあればLINE、なくても電話の自動音声。携帯を持ってて使えている、概ね75歳くらい以下の人々は、かなりスピーディに捕捉されて観察して貰えます。携帯持ってない老人、特に独居の人は、宿泊療養施設に入った方がよいのでしょう。
新型コロナ死者の平均年齢は80歳代半ばだそうです。
それは、平均寿命とほぼイコールです。
家族にも老人がおりますが、彼らの新型コロナへの忌避感は、そりゃあもう絶大なものです。彼らが恐れているのは新型コロナというより、来るべき自分の死であり、それは避けられないものなのです。
老人の意見を主にとりあげるシルバー民主主義をやっていると、壮年層が稼ぐに稼げず、若者たちが必要な経験を積むことができなくなり、ひいては老人を養う力を社会が失ってしまいます。
罹った本人は外出禁止にするにしても、無症状者まで外出禁止はやりすぎです。インフルエンザのように症状出た人だけ隔離・治療すべきです。
安心安全は大事ですが、この位の風邪とは共存していかないといけないのではないでしょうか。というのが、罹ってみた一個人の忌憚のない感想です。
ブースター打つより強力な天然の免疫をゲットしたので、オミクロンのその次の株とも戦えそうな気がしています(←気分って大事)
厚生労働省 データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-
おもしろかったら投げ銭をお願いします! とか言っても、くださる方が居たら奇跡だと思うw ツイッタでもnoteへでもお気軽にコメントください!