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ギターソロを考える



こんにちは。
ギタリストのIssei Katsunoiです。

ギターソロ

ギターを弾く人からすれば最大の見せ場であり、
ギターを弾かない、普通のリスナーからすればただの「間奏」です。

ついこの前Twitterで、

最近の子は曲を聴いてて、ギターソロが来たら飛ばす

というのが話題になりました。

まぁこれに関して僕から言えるのは、

「聴きたいなら聴けばいいし飛ばしたいなら飛ばせばいい」

ただそれだけですね。

というかギターソロってだいたい2番終わり、ラストサビ前くらいにありますよね?

そこまで聴いたならもう飛ばさなくね…?

というのが正直な僕の感想です笑

さて、前置きが長くなりましたが
ここからはプレイヤー向けの話になります。

遊び程度で構いませんが、ギタープレイヤーの方は

"ギターソロを作る"

ということをやったことがありますか?

「この曲の間奏にソロ入れてみようかな」

的な遊びをやってみたことがあるギタープレイヤーは
少なからずいると思います。

ですが、こんな経験はありませんか?

「あのギタリストがやってたフレーズをやってみたのになんかカッコよくならないな…」

ということを。

僕も何度か相談されたことがあります。

このパターンになったことがある人たち、
結論から言うと

"フレーズを『コピー』しただけで『理解』してはいない"

のです。

どういうことかと言うと、

「このフレーズカッコいい!」

と思ってコピーしてみるものの、
それが何故カッコよく聴こえるのかを分析していないんですよね。

例えば、スウィープピッキングのフレーズ

Emのコードの上でGmaj7のスウィープアルペジオを弾いたとします。

Emのコードトーンは
E, G, B

Gmaj7のコードトーンは
G, B, D, F♯

なので、結果的にEm9が鳴っているように聴こえる
というスウィープアルペジオのパターンです

では、このスウィープを「カッコいい!」と思ってコピーします

それを実際に使ってみようとしますが、
その瞬間ではAmのコードが鳴っていたとします。

お構いなしにGmaj7のスウィープアルペジオをすれば

Gmaj7のコードトーン
G, B, D, F♯

Amのコードトーン
A, C, E

合わせてみると
Am13 (Am7(9, 11, 13))

になります。

どういうことかおわかりいただけましたか?

そうです。

スケールの音が7音全て入っている、
カッコいいと思っていたスウィープアルペジオがただの「高速ドレミファソラシド」になってしまいました。

つまりそういうことなのです。

ただコピーしただけで解析しなくては、
カッコいいと思っていたフレーズの「旨味」である部分が活かしきれないのです。

解析してより深く理解すれば、
それを上手く使えるようになり、

そひてそれが、新たなフレーズを作り出すオリジナリティにも繋がってくるのです。

千葉県の都賀にかじろう ramen 7という二郎系のラーメン屋があります。

残念ながら現在は休業中だそうですが、

話に聞いたところによると、
店主さんは元々ラーメン二郎歌舞伎町店で修行した人だそうで、

そこから独立して歌舞伎町の二郎、かじろうというお店を開いたそうです。

僕はかじろうも歌舞伎町店もどちらも食べたことがありますが、

どちらもとても美味しいくて好きなのですが、

「え!?これが歌舞伎町店で修行した味なの!?」

というくらい味が違います。

きっとかじろうの店主さんは、
ラーメン二郎の味をコピーして、分析し、
それをオリジナルに落とし込んだんでしょうね。

とても好きなラーメン屋なので、

またいつか開店してくれるのを待っています。

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