ホキ美術館名品展 ～驚きの写実絵画～

金沢21世紀美術館にて、2022年9月16日～10月16日開催。

21世紀美術館も、金沢ではぜひ行きたい場所でしたが、今回興味を引かれたのはホキ美術館展。金沢まで来てなぜ千葉の美術館？という気もしましたが、ホキ美術館の写実絵画コレクションは一度見てみたかったのです。

期待以上にインパクトのある展覧会でした。一口に写実絵画と言っても、筆致は作家によってさまざまですし、近づけば筆跡も見えます。でも、どの絵も「本物そっくり」。

写実絵画の特徴として、例えば写真は一点にピントがあっていて他はボケているけれど、絵画だと画面すべてにピントを合わせて描くことができるなどが挙げられますが、それよりもそもそも人間は何を見て本物そっくりだと認識するのか、写実とは何か、あるいは「写真よりも本物らしい」とはどのようなことなのか、といった本質的な疑問がわいてきて、写実絵画についてもっと知りたいと思いました。

石黒賢一郎「SHAFT TOWER（赤平）」