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安原成美 展

六本木ミッドタウンの道路を挟んだ向かい側にある、Hideharu Fukasaku Gallery Roppongi にて開催、2021年12月4日〜22日。

安原成美しげみさんは、ラピスラズリで描く広葉樹の青い葉が印象的な日本画の作家さんです。ちなみに男性です。見に行ったときにちょうど在廊されていたので、お話をうかがうことができました。

不思議と違和感のない、朴の木などの広葉樹の葉の艶めきや美しさだけを抽出したような青がやはり絵の主役で、それを引き立たせるための配色を考えているそうです。金箔もその一つですが、べたっと付けてしまうと光りすぎて青が負けてしまうので、わざと金箔を粗く付けて輝きを程良く殺しているそうです。

金、墨、緑青、薄紅といった日本画の落ち着いた配色がとても美しく、静謐さを感じる画風です。「琳派風と表現してもいいですか?」と聞いてみると、たらし込みの技法や多めの余白は通じるものがあるが、長谷川等伯を始め桃山美術に影響を受けているとのことでした。

ぜひ作品を安原さんのインスタグラムでご覧ください。

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