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No,54.自分を統制するちからについて
自己統制感についてつらつらと書いてみる。
背景
コロナの影響からかますます世知辛い世の中になってきている。自粛警察のような正義をやたら振りかざしては、揉め事になったりするニュースを見ると切なさしかない。
先ずは、他人の言動や行動の前に自分の考えを疑った方がいい気がしてならないので、自分自身を一歩引いた眼で見る統制感(かなり遠い概念)が必要な気がしてきた。
先行研究レビュー
自己統制感の研究の中でRotter(1966)が提唱した“統制感”(locus of control)がある。
統制感は内的統制と外的統制の2つから成り立っていると言われている。
統制感とは、自分に起こる事象に対して、主観的にどの程度自分がコントロールしているか(内的統制)、あるいは外的要因によってコントロールされているか(外的統制)という帰属因に関する信念である(Rotter、1966)
ざっくり言えば、自分に起こった出来事を自分の力で状況をコントロールでしているとおもったり(内的統制)、他人や周りの環境によって自分はコントロールされている(外的統制)と思っていること。
例えば合コンでうまくいかなかったとする。
「ん~自分の力不足だったわ」と思うことが内的統制感で、
「今日のお店が良くなかったやら、相手のノリが悪かった」と思うことが外的統制感ってこと。
自己統制感が高い人・低い人
鎌原・樋口・清水(2015)は内的統制感が高い人と外的統制感が高い人の違いについて研究している。
①外的統制感が高い人ほど、気分の落ち込みが高い(抑うつ傾向)
②学業(目的)を達成するには、内的統制感が高い人ほど努力することが高く、運などはあまり関係ないと思っている。
③内的統制感が高い人は、たとえ失敗してもすべては自分の能力の低さ(頭が悪い)だと受け入れない。つまり、現状の能力のせいにしないからこそ努力すれば能力が上がると思っている。
最後に
結果からいえることは、良くも悪くも出来事に対して他人や運のせい(外的統制感)にはしないで、自分の行動や言動によって出来事が左右されるといった内的統制感がるからこそ、自らを鑑みて成長していけるんじゃなかろうか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。
参考文献
鎌原雅彦・ 樋口一辰・清水直治(1982)「Locus of Control 尺度の作成と, 信頼性, 妥当性の検討」『教育心理学研究』第30巻、4号、pp302-307
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