尾道で小説を書くよ(2日目)

というわけで尾道で執筆する企画
「ライターズ・イン・レジデンス・尾道」
2日目ということで、そろそろアクティブに活動したいところ…

といってもそもそもが小説を書くこと目的で来てるので、
前日夜にコンビニであさごはんとひるごはんを買い込んで
がっつり籠城を始めました。

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早起きすると朝陽がきれい。
部屋にいるだけで、窓のむこうの移り行く尾道の景色が楽しめるので、
十分に刺激的。
かの志賀直哉も同じように尾道の坂のうえで執筆していたらしいので、
同じような景色を見ていたんじゃないかと、
環境を重ねてみたりみなかったり。

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部屋で執筆するのに飽きたら、カフェスペースで書くこともできます。
こちらも景色はとてもよい。
部屋は和室なので、椅子に座って書きたかったら
こちらのほうがよいかもしれません。
とても静かなので、やっぱり執筆向きです。

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書くのに疲れたら、ラジオ体操したりしました。
みはらし亭裏の、朽ちた神社にて。
坂のしたに尾道の風景を見下ろしながらラジオ体操するのはとてもよい。

執筆はすごく捗って、だいたい1日に書く量を決めているのですが、
それは昼過ぎには終わり、あとは読書をして過ごしていました。
いま読んでるのは遠藤周作の「深い河」です。
まだ「河」が物語とどのように関係してくるのか、
それが分かるところまでは読んでいないのですが、
勝手に眼前の尾道水道を重ねて読んだりしています。

毎日こうして、書いて、読んで、
それだけをして暮らしていけるのは、豊かなことだなあ。
もしかするとそれを極楽って呼ぶんじゃないでしょうか。
いつかはそんな生活をしてみたいものです。
それはとても遠くの話かもしれませんが、
決して夢や幻ではないはずです。

16時ぐらいに、千光寺にお参りしてみました。
山頂にあるお寺で、
ほんとうはすごく長い石段を登らないといけないんですが、
みはらし亭も相当高いところにあるので、
みはらし亭からは散歩感覚で行けるお寺です。

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今年は初詣に行っていないので、これが初詣みたいなもの。

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ここより景色のよいお寺はあまり知らないかも。

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眼前にはロープウェイで上がってくるところが見えます。

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この大きな数珠のようなものを引き、願いをかけるわけです。
何を願ったかって、言うと叶わない気がして言わないんですが、
でも小説を書きに来てるんだから、かける願いもひとつだけです。

お守りを買って、おみくじを引いて、おいしい紫蘇ジュースを飲みました。
お寺のおばあちゃんがおかきをくれました。
こういう人間味のあるやりとりが尾道らしいというか、
昔から変わらないなーと思います。

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山頂には今日も猫がいました。

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夜にはごはんを食べるため下山して、
ついでに尾道帆布・彩工房に行きました。
昔からすごく好きなお店。
ただ商品はけっこう値が張ります。
初めて尾道を訪れた15年前ぐらいから持ってる夢があって、
それは「彩工房で値段を気にすることなく好きなものを買えるような大人になること」というものです。
いまは全然そうじゃないので、夢はかなってないですね。
そしてそのための手段は、お金持ちになるとか、出世するとか、
そういうことでは全くないような気がします。
いつか夢をかなえられるよう、またがんばります。

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それから尾道ラーメンを食べました。
カープ選手のサインがいっぱい貼ってある、広島らしいお店。

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あっさりした魚だしのラーメンがとてもおいしい。
あと、チャーシューがでかい。

そんなこんなで、2日目も終わりました。
明日は小説の2稿が完成する予定なので、気合を入れて臨もうと思います。
毎日こうして小説に向き合えるというのはとてもうれしいことだな。
明日もがんばります。

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