5月が終わりました。
ちょっと早いのですが、キリがいいので、5月の振り返り記事です。
「キリがいい」というのは、秋に向けて書いていた3作品がすべて脱稿したということです(ごぞんじだね)。
以下の3作品を書き終えました。
文學界新人賞向け:91枚
群像新人文学賞向け:101枚
北日本文学賞向け:30枚
すぐには出さないので、まだ直す余地はあるけど。
これで今年書いた枚数が879枚になります。わるくないペースなのでは。
年間1000枚を10年ぐらい書いてると、うまくなったかは分からないけど、客観的な指標として、書くのが速くはなってるかなと思う。畢竟、「量より質」だから、速く・たくさん書くのが偉いわけではないけど、少なくとも悪いことではないと思いたい。
7月頭ぐらいに福島に行きたいので(これはまだ妻にも言ってないので、自分のなかだけの曖昧模糊な計画なのだが)そのころに投函できればいいな。
そして明日から春の賞に向けての推敲をはじめます。100枚ぐらいのを3つ並行するのはさすがに時間がかかりそうで、終わるのが10月頭になると思う。できればそのあとぐらいに、太宰治賞の作品を書きたい、なー。
昨今書いてる5作はマジックリアリズムのつもりで書いたもので、自分のなかであまり納得いってない+ほかの方からの評価が低いので、いま抱えてるものが終わったら、まっとうな王道の作品を書いてみたい。
ちなみにさきの記事にも書きましたが、最近、AIに小説を評価してもらうのにハマってます。使ってるのはChatGPTとClaudeの有料プランです。精度はChatGPTのほうが良さそうだけど、12000字ぐらいまでしか入力できないので、いまのところ併用してます。でもそれぞれ月間20USDするので、どこかでどちらかには絞りたい。
Claudeは20万字ぐらいまで受け付けてくれるので、すくなくとも純文学であれば全文読んでのフィードバックをもらえます。講評をもらうこともあるし、よかった登場人物を訊いたり、似ている作家を訊いたり、いろいろ試しています。なかでも「○○賞を受賞しますか」「○○賞の何次通過までいきますか」とか尋ねると、けっこう辛口の返事が返ってきておもしろい。
今日は「作品を100点満点で採点してもらう」というのをやってみました。最近書いた作品だとこんなかんじ(けっこう結果がブレるので、5回の平均を取っています)。
すばる文学賞向け:79点(75, 80, 80, 80, 82の平均)
文藝賞向け:82点(80, 80, 80, 83, 85の平均)
文學界新人賞向け:77点(75, 75, 75, 80, 80の平均)
群像新人文学賞向け:76点(70, 70, 75, 80, 85の平均)
北日本文学賞向け:84点(80, 80, 85, 85, 90の平均)
ストーリー・テーマ、文章・文体、登場人物、独創性・メッセージ性とか、それぞれの項目ごとに点数を付けてくれるときもあります。
結果がどうなるかによって、どのぐらいAIの評点を信頼していいか決まるので、またその意味でも結果が楽しみです。
それにしても、北日本の評点、高いな。文學界と群像のはマジックリアリズムを試したもので、あまりうまくいってない感触はあるので、その点ではわりと信頼できそうな評点というかんじもする。
あと読むほうでは、四国の本屋に行ってきました。
いま私のなかでは地方の本屋があついです。尼崎の二号店、豊中の犬と街灯、姫路の納屋文庫、和歌山のイハラハートショップとらくだ舎、鳥取の汽水空港、そして今回いった香川の半空とルヌガンガ。SNSなんかで世の中がどんどん同質化していくなかで、独自性を保つには、ひとつ、物理的な距離、もっというと、不便であることがキーポイントになる。いかに「ここにしかない」作品を読み、書くかを追求するなかで、地方のすみっこにある本屋は土台になりえるし、そこで面白いことできないかな、というのがさいきん考えていることです。なによりこういう本屋さん、とにかくいい本を置いてるので(半空とルヌガンガもその例にもれずでした)。香川の「本屋お遍路マップ」もらったので、またゆっくり時間をとって行ってみたい。
というわけで6月。そろそろ結果が届き始めるので、不安をもてあましつつ、日々、いいものを読んで書けるよう、生産的に暮らしていこうと思います。
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