文フリ大阪出店中止と通販のこと

今週末の「文学フリマ大阪」に出店する予定だったんですが、
ごぞんじのとおりコロナのこの状況なので、中止します。

今年はもう即売会に出ないし、対面で販売する機会がないので、
通販の情報をこちらにまとめておきます。

まずひとつめがこれ。「太宰治賞2020」

受賞にはいたらなかったんですけど、
最終候補に残れたので、ありがたいことに掲載してもらっています。
「サンキュー!ガッツのライオン」というタイトルで、
少年とガッツくんの友情を描いた青春物語。
ままふつうの物語なんですが、ふつうにいい物語を書きたかったので、
この作品が書けてよかった。
やさしい物語だと思います。
いまの最新作で、私の作風には2つあると思っているんですが、
そのうち「ヒューマンドラマ」の代表作です。

ふたつめがこれ。「XXXXには何が書いてあるのか分からない」

群像新人文学賞4次通過作。
じぶんの純文学では今いちばん面白い作品かな、たぶん。
作風「マジックリアリズム」のほうの代表作。
ハナという韓国人の少女が、韓国語で「たぶん」の意味をもつ
日本の町に来て、センやモモやレイという日本人に出会い、
野球のボールと何が書いてあるのか分からないXXXXをつうじ、
分からないことを分かっていく、そんな物語です。

みっつめがこれ、「thunderbolt」

ハヤカワSFコンテストの1次通過作ではあるんですが、
選評で「SFじゃねえじゃん…」と言われてしまいました。
でも1次を通過したということは、それなりに面白かったのかな、と。
LGBTが認められた町で、いちばん偉い「ふたりのお父さん」の娘が
野球をつうじて社会に反抗する。そんな物語です。
最後の野球の日、「同性婚の是非を問う」国民投票の場面が美しいので、
ぜひぜひ。
ちなみに在庫切れになってますが、注文してもらえたら通知が来るので、
問題なく買えるはずです。

よっつめ。「オートカクテル不条理」。

「不条理」をテーマにしたアンソロジーで、
私は「蝉神」で参加させてもらってます。
蝉の神様を名乗るうつくしい少年と、
彼に夏のいちばんを譲り続ける少女の、
ふしぎな町のふしぎなお話です。
執筆陣が素敵なので、私以外の作品も読める本として、
こちらはオススメしたいです。
こちらも在庫切れだけど、問題なく買えるはず。

最後、「キャンディと王様」

尼崎と少女と草野球をテーマにした、高校三年間の、ながい物語。
にゃんしーの原点にして終点です。
この作品を読んでもらうために書いてるのかもしれない、と
思うことがあります。

そんなかんじで長くなりましたが。
いい読書になりますように!

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