8.4 民泊専用ローン

最後に、民泊専用に作られたローンについて解説します。
事業ローンの中でも特に民泊に特化したローンで、2種類に分けられます。

三井住友トラスト・ローン&ファイナンス民泊事業ローン
日本政策金融公庫
a.三井住友トラスト・ローン&ファイナンス民泊事業ローン

まず、三井住友トラスト・ローン&ファイナンスの民泊事業ローンは民泊に特化したローンのため審査が通りやすく融資額も300万〜10億円と幅広いのが特徴です。

金利は、5000万までの融資の場合は年利3.9%と一般的な事業ローンとあまり変わりませんが、5000万以上は年利2.9%と低くなります。
また、返済期間は35年以内と長期で借り入れでき、返済回数も13回〜420回まで選べるため、月々の返済額を抑えられます。

どの民泊運営方法でも使用できるので、家主不在型で民泊を始める方は、初めに検討するとよいローンでしょう。

参照:三井住友トラスト・ローン&ファイナンス民泊事業ローン

b. 日本政策金融公庫

続いての民泊専用ローンは、日本政策金融公庫です。こちらは「旅館業法」のみ選択可能となり、民泊新法や特区民泊では使用できないため注意が必要です。

※旅館業法、民泊新法、特区民泊についての区別があいまいな方は「民泊の始め方を徹底解説!賃貸や所有物件を活かす方法とは?」の記事をご覧ください。

その点を注意していただければ、ローンの審査に提出する書類は多いものの、融資のハードルは低く金利も高くないのでおすすめです。弊社も日本政策金融公庫を利用していますが、想像以上に簡易的な資料のみで審査が通ってしまうので、「あれ、こんなので良いの?」という感覚です。

日本政策金融公庫には主に3種類のローンが用意されており、融資限度額がそれぞれ異なります。特に、新しく事業を始める方や、その中でも女性や若者、シニアの方に向けたローンが用意されていて特別利率が適用される場合があるので、下記を参考にしてください。

一般貸付
新規開業資金(新しく事業を始める方または事業を始めて7年以内の方が対象)
新規開業資金(女性、若者/シニア起業家支援関連)(新規開業資金に当てはまる方で女性、または35歳以下もしくは55歳以上の方が対象)
旅館業で民泊を始める場合で、特に1軒目の場合は日本政策金融公庫を最もおすすめしています。

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