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不良品ゼロを目指す!ISO9001の目的とは

みなさんこんにちは!わらがい紗羅@ISOプロです。

スーパーやコンビニ、家電量販店などに行くと、ズラッと似たような商品が並んでいますよね。正直どれを選んでいいのか全くわかりません。
しかし、同じような品質のものがたくさんあれば、価格が安いものを。見た目も価格もほとんど変わらないが、プラスアルファで何かしらの機能がついていたらより高性能なほうを選ぶと思います。

同じような製品を販売してきた競合他社があるタイミングで、自社の商品よりも安い価格で販売したとしたら…。消費者は、より価格の安いほうを購入するでしょう。このまま改善しなければ、顧客の期待に応えることができなくなってしまいます。ですが、品質を無理やり改善しようとしても、うまくいきません。ここでISO9001を導入することで、継続的な改善を円滑に実行することができるのです。

今回は、ISO9001の目的についてお話していきたいと思います。

ISO9001の目的とは

ISO9001は品質マネジメントシステム(QMS)に対する規格で、よりよい製品やサービスを提供するための仕組みを評価するガイドラインを定めることであり、PDCAサイクルに則った継続的改善が基盤となります。一定以上の水準の製品やサービスを継続して提供していくことで顧客満足の維持・向上を目指すことを目的としているのです。
ISO9001が定める要求事項に沿って運用することで、不良品率は低下し、品質の維持・向上が図れるようなマネジメントシステムになっています。

取得することで客観的に“品質”についてお墨付きを得ることになるため、取引先からの信頼醸成や官公庁の入札に参加できるようになるなど、マーケティング的なメリットを企業に与えてくれるような仕組みにもなっています。

また、企業の規則や決まり事、状況などは組織によって全然違いますよね。ですので、教科書通りの品質管理でほんとうにうまくやっていけるのか。と疑問に思いますが、ISO9001で定められている要求事項はガチガチに絶対にこうしてくださいというものではなく、抽象化されたものなので、企業の状況に合わせた柔軟なマネジメントシステムを構築することが可能なのです。

ISO9001は品質マネジメントシステム構築のガイドラインとなってくれるような存在なのです。

取得して終わりではない

営利を追求する企業がISOを魅力的だと感じるのは、認証取得によるマーケティング的なメリットでしょう。これだけを目的に取得をし、規格が本来意図するマネジメントシステムを理解しないまま構築をしてしまうとせっかく取得したISOが業務の負担になってしまうかもしれません。
ISO9001の取得は、最終目標である顧客満足を目指した先にマーケティングメリットを享受できると考えたほうがいいでしょう。

顧客満足を追求するためには、マネジメントシステムの継続的な改善が不可欠になります。
ISO9001を取得しても、今日明日で製品やサービスの品質がよくなっていくとは限りません。日々の業務の中で、システムの不適合部分や改善点を見つけ出し、少しずつ改善していくと、徐々にいい方向へと向かっていきます。

不良品は0になるのか

ISO9001を取得すれば、不良品や不適合品が発生しなくなる環境が作られると勘違いする企業があります。不良品を完全になくすことはなかなか難しく、それは製造段階でどんなに完璧にしていても、製品の素材に不具合がある、配送段階での衝撃で不具合が出るなどがあれば、ゼロにするのは大変難しいでしょう。

ISO9001は製品やサービスの品質を維持し、維持するための方法を文書化して明確にしていきます。文書化すると、作業手順などが明確になり、誰が作業しても、同じ品質を保ちやすくなります。ここで重要なのは、品質を維持するための努力も必要になるので、仕事や作業状況をチェックし、不良品も減らしてゼロに近づけていけます。こうした良い製品を作るための取り組みを行っていくのです。

このために、常に継続的な改善を行っていき、少しでも不良品が少なくなるような環境を作っていきます。不良品をどんどん少なくすると、コストダウンにも繋がります。無駄な製品が少なくなりますので、その分余計にコストを使わなくて済むようにもなるのです。

最後に

今回は、ISO9001の目的についてお話していきましたが、いかがだったでしょうか。

品質マネジメントシステムに限った話ではにですが、日々、品質やサービスは変化していくため、規格の取得さえすれば安心。ではなく、常に顧客満足にたどり着くにはどうしたらいいかを考えてマネジメントシステムを運用することが大切なんです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今後ともISOプロ、わらがい紗羅@ISOプロをよろしくお願いいたします!


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