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品質月間を機に!品質の継続的改善とは


みなさんこんにちは!わらがい紗羅@ISOプロです!

毎年11月は“品質月間”が実施されており、品質意識の向上や品質管理活動の幅広い普及活動を目的として主に製造業者が品質向上により力を入れる強化月間になります。

企業によってその対策はさまざまかと思いますが、品質の向上を目指す具体的な対策として、ISO9001の見直しが求められるでしょう。

ISO9001とは、品質マネジメントシステムに関する国際規格で、「顧客満足の達成」を最終目標として、PDCAサイクルによる品質の継続的改善によってこれを達成するのです。

今回は、ISO9001の品質の継続的改善と品質方針・品質目標の決定についてお話していきたいと思います。

ISO9001の継続的改善

ISO9001が要求する品質マネジメントシステムは、すぐに最高品質の製品やサービスを提供するためのツールではないため、継続的改善を行うことが最も重要です。

継続的改善とは、継続的にPDCAサイクルを回すことで実現することができるもので、絶え間なく計画と実行、検証、改善を繰り返すことで、“品質”(顧客満足)を向上させていきます。

また、ISO9001では、マネジメントレビューの実施が必要になります。そのマネジメントレビューを行うためには、経営判断を下すための材料が必要になるのです。
適切にレビューを行うためには、そのデータが信頼できるものではいけません。このため、さまざまな活動に対して文書化することが要求されているのです。そして、計画の達成率がどのくらいかということを確認するためには、明確な目標が必要になります。

つまり“品質方針・品質目標”が必要になるわけです。

品質方針・品質目標

ISO9001を構築するにあたって、決定基準となる「品質方針」と構築に向けて具体的に達成すべき「品質目標」の2つを定める必要があります。

品質方針とは、品質マネジメントシステムであらゆる決定を下すときに全ての基準となる方向性のことです。

品質目標とは、品質方針と整合性のとれた、組織が品質に対して具体的に達成すべき目標のことです。品質方針を達成し得ない品質目標は望ましいものではありません。また測定可能である点、必要に応じて更新するものである点も特に重要な項目です。

品質方針は、品質マネジメントシステムの基礎土台となるものです。組織の構成員は各自で判断が必要なモノゴトを品質に基づいて意思決定を行います。一方で品質目標は、品質方針の達成に繋がるかということを意識して決定する必要があります。

品質向上で大切なこと

ISO9001を始めとするISOマネジメントシステム規格では、「現時点で品質が高いか」よりも「継続的に改善していくことが可能であるか」というものが重要視されていることが分かります。

また、品質目標を設定しただけで終わっては意味がないため、具体的な取り組み方法を決定し、可能な限り定量化した内容が望ましいでしょう。明確な目標が設定されていれば、達成できなかった場合でも是正しやすくなりますよね。

ISO90001は入札案件や取引先に要求されたなどマーケティング的なメリットだけを求めて運用している企業は、規格の全容を理解しないままマネジメントシステムを構築してしまいがちなので、11月の品質月間を機会にマネジメントシステムの見直ししてみましょう。

ISO9001をまだ取得していない企業も品質月間の具体的な品質強化の対策の一つになるかもしれないので検討してみてもいいかもしれませんね。

まとめ

今回は、ISO9001の継続的改善についてお話していきましたが、いかがだったでしょうか?

品質月間に品質の意識向上や管理活動などを製造業の方々が積極的に行っており、なおかつその具体的な品質向上の対策としてISO9001が活用されていることを知り、嬉しい気持ちになりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます。今後ともISOプロ、わらがい紗羅@ISOプロをよろしくお願いいたします!


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