ものが捨てられない母

父も亡くなり、一人暮らしの母。そこそこ大きな家でモノを置くスペースには事欠かず、それをいいことにびっくりするくらいモノが多い。冷蔵庫の中も冷凍庫の中も。いい加減捨てたらというと必ず言うのが、「ものがいっぱいあるほうがいいんだ。私が死んだら捨ててくれ」。栗も落ちてれば拾う。自分が食べる分を拾うのは構わないけれど、食べきれず、あんた要らん?というてきたり、冷凍庫にいれたり。そしてまた冷凍庫がいっぱいになり、何がどこにあるやら分からなくなるの繰り返し。そんな母は満州引き揚げです。7歳の時だそうです。戦後のもののない時代を過ごした母からすると使えるものを捨てるなんていうもったいないことはできないそうです。でもね。この場を利用して母のことを書いていきたいと思います。

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