isono/record/20211129/あっという間に1年半
・前回の日記からあっという間に1年半経ってしまった。久しぶりに仕事も私事も落ち着いて、ゆっくり本を読む時間ができた。書くことに時間を使いたいと感じるので、また、いくらか書く。
・前回の日記を書いたころから女性と付き合って、また別れた。どちらも半年続かないくらい。一人目と付き合った時、「そう好きでもないけど嫌いでもない。向こうも好意を持ってくれているようだし、一緒にいるうちに芽生えるものもあるだろう。」と考えていた。何も芽生えなかった。いつぞやに読んだエーリッヒフロムの「愛するということ」に書いてあった、愛は技術であり努力が必要だといった内容、人をほかの人々から隔てている壁をぶち破る力だといった内容を思い浮かべつつ、そうした。(半分はしばらく彼女がいなかったので性的にも寂しかった。)
・二人目と付き合った時も全く同じ流れだった。なんというか、それを恋という必要はないのだが、壁を突き破って相手にぶつかれる位の、内から湧き上がる力のようなものを感じないと、本当のその人を引き出す愛にもつながらないものだと感じた。知識というのはそれ自体ではあまり価値がなく、自分の行動と、なんというか、馴染んできた頃にようやく知恵となるのだと実感。努力が必要だとも思わないが。
・二人とも自立した年上の女性だった。綺麗な人だったと思う。自分もそうだが、一人で生きることが苦じゃない、寂しいこともあるけど面倒は避けたい。そういう人たちだった。いや、どちらかというと自分がそうだったのか?人間というのは白黒というわけではなくて、もっとぐちゃぐちゃにまざりあったような塊だ。その塊から善性というか、彼女たちの素晴らしい部分を引き出せなかったのは自分なのだ。
・先輩が「小さい頃に好きだったけど、無理だと諦めてしまったこと」を再開するらしい。先輩にとってのそれは、宇宙に関わる仕事をすることらしい。自分にとってのそれは何だろう…。自分は小さい頃から水の中をのぞくのが好きだった。溝の中にいるザリガニを探すのが好きだった。幸い、湘南に引っ越して海が近くにあるので、水中カメラをするのも悪くないかもしれない。GOproでも買うか。
・20歳位に読んだ本に、学生時代の友人におっさんになってから再会した際に「お前、本当にクソみたいな奴になったな。」と言われて、金を稼ぐためだけの仕事を辞めて国連で働くことにした、という話があった。そんな綺麗なキャリアを求めているわけではないし、今は人にはそれぞれの地獄や天国があるということがわかる。でも、今「お前はクソになったな。」と言われたとしたら、反論できるだろうか。何も持っていない時に抱えていた思いはどんなだっただろう。
・小さい時、仕事に燃えらない父を見て、仕事で家族を支える父を見て、ちゃんと稼げて、かつ燃えられる仕事をしよう、と思っていた。何のためなら燃えられる?
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