しぶといやつ

すべてが可能性だった。
波に揉まれるちっぽけな兆しが目に留まり、神は「しぶとくあれ」と祝福した。
すると生命が生まれ、そして試行錯誤が生まれた。

僕は黒い鳥に生まれた。町で試行錯誤を重ねて食べる物を得ている。環境の変化は速い。個体にとっては1度の失敗が命取りにもなる。それでも僕は挑戦をする。生き残りをかけて。

そうやって続いてきた。また誰かから続いていく。そう。それだからクロウが報われるってもんだ。

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