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みんユルクロニクル#15 『Closer to the Edit』

※前回までのお話はこちら。みんユルクロニクル#14『集積と構築Ⅳ:午前3時の路上』


 なぜ、そのことが起こってしまったのか。

 それは未だにわからない。原因を探ることはもはや出来ないし、それをしたところでまったく意味などない。今となっては起こるべくして起こった、としか語る言葉がない。誰に責任があるわけでも、誰かがミスをしたわけでもない。一つだけ間違いないことは、僕らが気づくよりもずっとずっと前から、その問題はそこに存在し続けていた。時限爆弾のように常にそこにあり、静かに、あくまで静かに爆発する時を待っていた。それに立ち向かわなくてはならないことは、最初から約束されていたのだ。ぼくらは気づいていなかったのだけど。

※今回、スタッフDMグループでのやりとりに関しては、参加者のアカウント名が頻出します。プライバシーに関わるため、画像にはすべてボカシを入れています。また、必要以上にシリアスに書いていますが、半分冗談ですので、その点ご注意を!基本、笑い話ですからね!


To Be Or Not To Be

2020年6月1日 月曜日

 実に、なにげない朝だった。月が変わりはしたものの、さして変化もないよくある平凡な朝だったように記憶している。編集が一旦出来上がっている安心感もあり、ぼくとoomiさんは、本篇に入れ込むタイトル要素に関して、雑談混じりで穏やかなやりとりをしていた。

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 エンドロールを作る過程として、oomiさんはまず、参加者リストを完成させしようとしていた。エンドロールだけでなく、この時点ですでに公開後に参加者の画像をコラージュしたサンクスポスターを制作することを決めていたこともある。

 何度も書いてきた通り、ぼくらは参加者の抜け落ちや入れ忘れがないように、細心の注意を払っていた。先日までの編集室での作業の際も、チェックにチェックを重ね、実際の編集作業と同じぐらいの労力をかけている。昨日の夜には編集を送ったタイミングで、本篇で使用した出演者のリスト(というより、使用ファイル名リスト)を全員に展開していた。

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 当然のことながら、膨大なリストである。大元になる参加受付リストは、応募の窓口となっていた獣さんが担当していた。生憎、獣さんはこの時体調を崩されていて、oomiさんは、自身が担当する制作物のためにその作業を引き継ごうとしていた。

 やりとりの最中、ほんの少しづつではあるものの、問題の萌芽のようなものが顔を覗かせ始めていた。

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 この時、胃腸をやられつつも、獣さんが送ってくれた出演者リストはこんな感じだった。

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 こんな感じだった、と言われても、ここまでボカシが入っていたらわかりませんね。獣さんのリストは、細かいところはともかく、アカウントごとにナンバリングされていて、非常にわかりやすく整理されていた。しかし。

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 情報が錯綜しているようだった。とりあえず、参加者名のリストアップに関して、なにか問題が起きていることが判明し始めていた。しかし、ぼくはこの問題に向き合う必要性を感じながらも、編集の仕上げ、ブラッシュアップの作業に追われていた。追われていた、とは少し語弊があるかもしれない。大筋の出来たところでの微調整作業は、完成して塗装の済んだプラモに墨入れをしたりウェザリングをかけるようなもので、とても楽しいディテールアップ作業だ。使いをずらしたり、画角を変えてみたり、順番を入れ替えてみたり。やればやるほど良くなっていく、という作業は、まさに、目の前現実から目を背けるのにぴったりだった。告白しよう。ぼくはこのとき、現実から目をそらしていた。

 プロジェクト自体はオンスケジュールで進行しつつあった。公開日に向け、この日の夜からカウントダウングラフィックのツイートが始まる。

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 カウントダウングラフィックの画像素材自体は既にoomiさんの手を離れ、公式からのリリースを担当する、みたけさんの手元にあった。

 いよいよ公開に向け、カウントダウンが始まった。公開まで、あと3日!しかし、華々しくそれが宣言されたこの裏で、ひとり孤独に確認作業を続ける人物がいた

 oomiさんである。

 oomiさんは自らが制作したカウントダウングラフィックの公開に目もくれず、ひとり黙々とリストアップ作業を続けていた。ぼくが目を背けていたことに、oomiさんが向き合ってくれていた。このことが、後に判明する大問題の存在を明かすきっかけとなることになる。その大問題をひとり背負ったoomiさんは、この後、ノイローゼ寸前まで追い込まれて行くことになるのだ。


...We care because you do

 夜になって、oomiさんからDMが届いた。

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 このとき、oomiさんが送ってきてくれたのがこのPDFファイルだ。

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 oomiさんから送られて来たのは、全参加者のサムネイル画像と名前が併記された、計13ページに及ぶリストたった。このリスト、実は待ち望んでいたものでもあった。これがあれば参加者の全貌を立体的に把握出来る!
 今更?と思われるかもしれない。だが、この時我々は、参加人数の集計方法について、大きく意識の抜け落ちがあるままに突き進んでいたのだ。

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 ぼくはこのファイルを開いた時、実は、少し違和感を感じた。どの制作物もきちんと美しくレイアウトするoomiさんが作ったにしては、あまりデザインされていないように感じたからだ。なんと言うか、見た目よりも、早急にこのことをぼくらに知らせなければ、という焦りを感じた。DMにはこうあった。

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 問題の13ページ目の画像はプライバシーに関わるので割愛します。思えば不吉な数字だった。13ページ目を見ると、そこには獣さん制作のリストと、ぼくの書き出した画像のマッチング出来なかった人たちの画像と名前が並んでいる。その数、13人。同じく13。これも不吉な数字だ。画像だけが記載されている方に関しては、名前を突き止める必要はあったものの、編集には入っているということなのであまり心配はいらない。しかし、名前だけの人がいる、ということは大問題だった。編集に入っていない方がいる可能性がある、ということだからだ。

 いつか見た、あの悪夢が甦る。

 「isomixさん、私の映像、使ってくれなかったんですね」

 背筋がゾッとした。この時点ではちーかまさんのみが把握している楽器陣との擦り合わせもまだだったが、とりあえずこちらのわかる部分で空欄を埋めていくしかない。仮に抜け落ちている方がいたとしても、今ならまだ映像に入れ込むこともできる。

 ぼくは恐る恐る、編集プロジェクトデータを開くと、ファイル名を確認して13ページ目のデータと突き合わせていった。まずは自分のわかる範囲からリストを埋めていかなくては。

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 一人一人プロジェクトデータのチェックを行い、空欄を埋めていく作業は、正直それほど楽しいものではなかったが、もう逃げるわけにはいかない。幸いにして、13ページ目の空欄はすべて埋まった。ちーかまさんも楽器参加者分をチェックしてくれ、これで一応、「名前はあるが画像が確認できない方」はいなくなった。ぼくは胸を撫で下ろした。これで間違いないはず。間違いないはずなんだけど…

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 とりあえずリストは埋まったものの、正直、モヤっとした懸念はずっと胸にあった。そして、その懸念はその通りになった。結果としてこの敵は、実は相当に厄介で、そんなに簡単ではなかったのだが。


The Beginning Of The End

6月2日 月曜日 0:00

 ぼくはひとまず編集作業に戻った。かなり長くなりそうなエンドロールに音楽を付ける算段をちーかまさんと付けていて、尺出しが必要だったからだ。思えば、ぼくら全員に共通する事として、目の前の作業に追われるあまりに、木を見て森を見れなくなる側面があったことは否めまい。oomiさんが仮組みしてくれた、タテにやたらと長いファイルをPremiere上でスクロールさせ、音楽が必要な秒数を出す。この尺をベースに、ちーかまさんが音楽を制作する段取りになっていた。

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 午前0時49分に展開した映像データに対し、ちーかまさんが音楽を乗せて送り返してきたのが、午前2時52分。2時間3分後のことだった。もちろんこのスピードは驚異的なのだが、もはや驚くことはない。

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 この時、ちーかまさんが上げてくれたエンディングの1stデモがこちら。事前の打ち合わせ通り、オルゴールで奏でられており、完成形とは全然違う印象になっているので是非聞いてみて欲しい。

 深夜に届いていたデモを確認したのは、朝になってからだった。このデモには次のメッセージが添えられていた。

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 最初に感想を書き込んだのはoomiさんだった。

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続いて、みたけさんからも。

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 ぼくはと言えば、迷っていた。美しい。とても美しい終わり方だ。なのだが…しかし。とてもよく出来たエンディングなのだが、個人的には少しだけ気になる点があった。ちーかまさんも認めているように、少し寂しすぎるような気がしていたのだ。試合のない期間に、またあの場所に戻るんだ、という強く前向きな気持ちで終わるには、少し儚すぎるような気がしたのだ。まるで全て終わってしまったかのような。この映像はどこまでも前向きであるべきなのではないだろうか。

 ここでちーかまさんとoomiさんが話されている「Whatever」とは、OasisのWhateverのことだ。これは、一番最初にちーかまさんと話した時に終わり方の一例として、ぼくが言ったアイデアだった。曲が盛り上がり、終わるタイミングで拍手と歓声が残り、スタジアムを暗示させる盛り上がりを見せて終わる。

 ただし、このアイデアは一番最初のアレンジのタイミングで話されたっきり忘れられていたものだ。この終わり方のためには、参加者の皆さんに映像上、拍手や完成を入れ込んでもらうようにお願いする必要があった。時すでに遅し。この時点では映像的にも音的にも、そんな素材が存在しなかった。

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 さすがに無理がある、と思いつつ、メッセージを送り、そしてまたもPremiereを立ち上げた。音楽の検証をするためだ。手持ちの音楽を片っ端から当てていき、どう終わると前向きに終われるのかを検証した。

isomix:
そしてスタッフロール、今検証しているのですが、結構長いので、歓声だけだと間が持たない気がしてきました。。
やっぱり曲があったほうが、と思っています。。
現状のオルゴールも全然成立しているし、綺麗に終われてるとは思うのです。
ただやはりあの盛り上がりの後に来ると、でも、無観客試合なんだよね。。という現実に戻される感じがあるなあ、と。
なんか意気消沈せずに終わる方法がないかなあ、と。
ちーかまさんに何かアイデアがあれば!
2020年6月2日 午後1:06

  ぼくの方でも、なんとなく脈がありそうだ、と思った曲が見つかった。矢野顕子さんの「フロッタージュ氏の怪物狩り」という曲の間奏部分を当ててみた時、しっくり来た気がした。(YouTubeにありましたが、著作権をクリアしていないと思われるので、リンクは貼りません)

 この曲はピアノとボーカルだけのシンプルな曲で、当然間奏はピアノで奏でられている。この部分を編集し、映像に組み込んだムービーを書き出すと、DMグループに貼り付けた。(こちらも内輪でのイメージ共有用なので、こちらで紹介はできません)

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 イメージが伝わったらしく、ちーかまさんが再び動き出してくれる。

 そのことと前後して、になるのだが、一方で獣さんは参加受付リストの確認・修正作業に追われていた。獣さんに手間をかけさせて本当に申し訳なかったのだが、そもそもの参加受付リストに不備がないか、確信が持てるまで確認する必要があると思ったのだ。ここに問題があると、昨日穴埋めした13ページ目自体の正確性が怪しくなってくる。

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 体調不良の獣さんに対する無茶振りとしてはかなり人でなしだったが、兎にも角にも、送ったのに映像に入っていない、ということが本当に恐ろしくて仕方なかった。しかし、この時の獣さんの頑張りが、のちに大きな成果を生むことになる。この時、獣さんがどのようなテンションでこの(罰ゲームのような)作業を行なっていたのかは、獣さんのみぞ知る。いつか、直接お会い出来る日が来た時、話を聞くことを楽しみにしている。

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 そして、ちーかまさんからエンディングのパターンが送られてきた。

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 この時ちーかまさんが上げてきてくれたデモは3タイプ。こちらも、本邦初公開!結果としてBタイプが選ばれることになりますが、3タイプ聴き比べてみてください。AやCになっていたら、読後感がまったく変わっていたであろうことがわかるはず。

ちーかま:
スタッフロールA
今朝のオルゴールをちょっと元気に修正したものです
ちーかま:
スタッフロールB
ジャズっぽいピアノソロにしてみたものです。
お洒落さ:★★★★★
ちーかま:
スタッフロールC
フルオケの編成に戻し、最後にちょっと歌も入れてみたものです。
スケール感:★★★★★

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 ぼくはなぜだか感動していた。

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 「洒落乙に終わるのはかなりオシャレ」は完全に小泉構文で恥ずかしい。しかし、実は、わざわざ「みんユルクロニクル」なんて大げさなタイトルまで付けてこのnoteを始めたきっかけのひとつは、このメッセージが自分の中で残っていたからに他ならない。この時、ぼくはちーかまさんの仕事に(何度目かわからない)感動を覚えていた。完成が間近に迫り、妙に感傷的になっていてこんなメッセージを書いたのだが、この時に、なんとなくプロジェクト全体を振り返って書き留めておかないと、すぐ忘れちゃうかもな、と思ったのだ。

 本当に情けない話なのだが、毎日なにかを作り続けていると、すぐ忘れてしまうのだ。10年前に自分が作った作品を見せられても気づかないことすらある。その時は心を砕いて制作していることは間違いないのだけど、完成した作品のオンエアが終わってしまえば、省みることはほとんどない。それはそういうもの、として受け入れていたし、そういうものなんだと思う。

 ただ、特殊な状況下で、特別な思いでたくさんのひとと作り上げたみんユルだけは、そうしたくなかった。

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Another Kaos Beyond Kaos

 このやりとりの最中、体調を崩しながらもリストのチェックを続けていた獣さんから、不穏なDMが届いた。

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 ついに眠っていた、そして恐れていた問題が表面化した。ここまでずっと、うっすら想像しつつ、考えないようにしていたことが、ついに。

 大元のリストには名前があるものの、映像に入っていないファイルがある可能性が浮上したのだ。これは別に獣さんのミスという訳ではなく、募集時のアナウンス不足と混乱から来る、複合的な理由によって発生した問題だった。

 一番大きな問題は、募集の段階でTwitter名、またはTwitterアカウント名と、動画ファイル名(さらに場合によってはメアドや本名)を同じにするか、結びつけらるように明記することをお願いしていなかったことに端を発する。これは、基本的にこのプロジェクトがTwitter発であり、全参加者にTwitterアカウントが存在するとはじめから思い込んでしまっていたことが大きい。実際にはTwitterを経由しない応募者の方もいて、これらの方々が混在することにより、混乱が生じていた。さらに募集窓口も、当初DropBoxとGoogle Driveにアップロードしてもらうのみだったものが、途中から大容量ファイル転送サービスからメールでの受け入れも認めたため、フォーマットが一本化できず、別々の対応をしなくてはならなくなってしまった。中にはきちんと応募データを受信できていない方もいたのだが、それが混乱の中に埋もれてしまった形だった。

 中にはリストの名前とTwitterアカウント、実際に送っていただいたファイル名がすべて違う、という方もいて、全貌を把握することが出来なくなってしまったのだ。

 昨日の穴埋め作業自体に意味はあったものの、大元のリストの信頼性に疑問が生じていたため、確信が持てない状況だった。このままでは、ぼくらが一番恐れていた「なんで私の映像使ってくれなかったんですか?」が発生する可能性が高い。幸いにして、公開まではまだ2日の猶予がある。この2日感でのリカバリーは可能だった。早めに気づけて本当に良かった、と神様に感謝しつつ、とにかくまずは獣さんの方で把握出来ていないデータのありかを探るのが先決だった。

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 受信した形跡がありつつ、獣さんの手元にファイルがない(ということは、当然ぼくとちーかまさんの手元にもない)という方に関しては、すぐさま獣さんが再送のお願いをしていた。この時期に再送の連絡が来た方は、こういうことだったのです。お手数おかけして申し訳ありませんでした。

 みたけさんが公式で残り2日のカウントダウンと同時に断りを入れてくれる。

 「参加して貰ったからには画に入れる!」というこのツイート、改めて読むとそんなん当たり前じゃん、という内容なのだが、この時の精神状態を表していた。

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 この件に関しては、本当に獣さんがとても損な役回りになってしまっている。さらにこの時、獣さんは病院で検査を受けるレベルで体調を崩されていて、大変なご負担をかけることになってしまった。しかし、獣さんに頼るしかない。

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 それなのにリスト作りを最後まで作ってくれた獣さん。頭が下がる。

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 と、吐血!?尋常じゃないぞ!?

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 け、獣さん、息も絶え絶えになってませんか?これ!本当に無理をかけてしまって恐縮だったが、獣さんの頑張りにより、リストの空欄がひとりひとり埋まっていく。

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 このあと、再送して頂いた素材がいくつか届いた。サムネイル付きリストに命を掛けていたoomiさんも努力もあり、この夜のうちに素材が足りない方は四名まで絞れていた。明日検査を受ける、という獣さんに、これ以上負担はかけられない。というか結構ありえないレベルで既に負担を追わせてしまっている。


6月3日 火曜日 12:00

 日付が変わって、いよいよ公開前日。この時点では、まだ編集は触らずにいた。ちーかまさんが音楽の修正中だったし、まだ四名の方の素材が揃っていない。この日の日中を全て使って仕上げるつもりで、ぼくは作戦を考えた。

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 この四名の方にさえ連絡がつけば、素材は全て揃う。あとは完成に向かって走り出すだけだ。参加者リストの精度に、なんともいえない不信感を感じてはいたものの、とにかくチェックをひたすら厳重にして進めて行くしかない。みんユル公開まで、ついに、あと1日。ここに来て、なぜか不穏な空気が漂いはじめていた。


【#15 おわり】


 いよいよ、制作作業は大詰め。いくつか解決されていないトラブルはあったものの、とにかく、あとは最後まで走りきるしかありません!この連載も、どうやら終わりが見えてきました。次回、みんユルクロニクル#16 『ぼくらが作りたかったものは』でお会いしましょう。



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