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直感で作った豚肉の白ワイン煮は酸味が効いてとてもよかった

近くのスーパーで、1リットル500円ほどのワインを時々売っていることがあります。こういうものは怖いもの見たさもあって、結構試したくなります。

紙パックに入ったスペインワインです。これ、飲んでみると悪くないんですよ。サイゼのマグナムは1.5リットルで1000円ですからそれよりもっと安い。          

ピカレスカ?でしょうか。ぶどうの品種は書いてないです
あのCGCさんが輸入しています

柑橘系のかなりライトでドライな感じです。アルコール分も11%となっていて軽いです。若干酸味が強いのですが、これを飲んでいて深センの酸菜魚や台北の酸菜鍋を思い出したのです。

「酸っぱいワイン煮ができそうだな」と。

どうやら最近気がついたのですが、私は酸っぱい煮物が好きなようです。酸っぱいと言っても、酸菜はそれ自体が発酵食で、今回のワイン煮は発酵には違いないけどだいぶ別物ではあります。

作り方はいたって簡単です。そして適当です。
・玉ねぎを適当に切る
・ニンニクを2個(片ではなく個)分を薄く切る
・ニンニクをオリーブオイルでちょいと炒める
・バターをちょっと加えて、玉ネギを投入してさらにちょいと炒める
・カナダ産の豚ももの塊800グラム(見切り品で2割引きだったので)を大き目に切って、軽く焦げ目がつくまで中火でゆるゆると炒める
・ここで白ワイン投入。だいたい800ccくらいだと思う
・煮立ったら塩を加える(うちにはハーブ塩だのいろんなのがあって適当に、できれば日本の塩ではなくてやや酸味を感じる欧州の岩塩がいいです)
・煮込んでいくうちに水分が足りなくなるので、適当に水も加える
・最終的にはワインが3分の1くらいになるまで煮詰めるので、それを見越して塩の量は調整する
・スパイスはあまり入れない方が良いと思います

という感じでクルーゼ鍋で30分弱火で煮込んで、30分放置して、また30分煮込んでを3回転くらいさせます。全部タイマーをセットして、その間に仕事をするのです。もちろん中途半端に余っているこのワインをちびちび飲みながらです。

ワインは安物がいいと思いますが、酸味がないものだと多分渋い味になってしまうので、できるだけ酸味が強いワインを選ぶことが大事かと思います。

なお、ここで私はじゃがいもだけは絶対に入れません。なぜなら煮込んでいるうちにじゃがいもが溶け出してしまって、なんか本来の素材の味がわからなくなるからです。例えとしてはすき焼きで卵を溶かないとか、鍋焼きうどんに卵は入れたくないというのと同じ感覚です。

まだ肉が固め

2時間ほどちんたら煮込んでいると、いい感じになってきます。本当はハーブとか、セロリとか入れたらいのかもですが、基本なんにも入れなくて十分美味しい。いや、その方が十分シンプルに美味しいです。それこそフランスやドイツあたりで普通の人たちが普通に食べてる食事に近いんじゃないかなという感じがします。

肉はホロホロ

これ、本当は酸っぱいもん同士ということでライ麦パンに合うと思います。でも日本ではちゃんとしたライ麦パンにはなかなかお目にかかれないですよね。どうしてなんでしょうね。

ワインにアテにもぴったり

肉800グラムでたくさん作ったので、肉だけでワインのアテになります。

ポテトチップスの話しにも通じるように、なんか酸っぱい系は日本ではウケないみたいですね。美味しいぬか漬けはとても酸っぱいんですけど不思議です。

今回は豚もも肉のブロックを使いましたが、コマ切れでもなんでも良いと思います。バラ肉は脂が多いからちょっと違うかも。

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