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秋のにおいを感じるのは何年ぶりだろう

9月まではけっこう暑い日が続いていたのに、ここのところは昼間の気候がほんとうに過ごしやすくなってきましたね。日差しはやわらかく、風はさわやかで、この季節が一年中続いてくれたらいいのにと思ってしまいます。

私が一番きらいな季節は冬です。寒いと本当に何をする気もなくなってしまいます。冬に比べれば夏のほうがまだマシですが、それにしても最近の夏は暑すぎる。そして私は花粉症があるので、春もそんなに好きではありません。せっかくの気持ち良い空気を、いっぱいに吸い込むことができないのです。

そんなわけで、(消去法というわけではないですが)秋は私にとって最高の季節です。秋は気温や湿度も快適ですけど、独特の気持ちよい香りがありますよね。ただそういう意味では、考えてみたら今年みたいに秋を満喫できたのはもう4年ぶりになるんだなあと気づきました。

マスクをしないで吸う空気が、こんなに季節のにおいに満ちていたなんて、正直コロナの前には意識したこともありませんでした。あたり前のことがずっと奪われていた4年間。その間に社会も、私自身も、もとに戻れないくらい大きく変わってしまいました。

はじめのうちは「こんなことがあっていいのか!」という怒りに似たような感情もあったような気がしますが、今となっては世界って(あるいは時間って)そういうものだよね、とどこか納得している自分がいます。

人間がせいぜい100年くらいしか生きることができないということは、津波とか疫病とか歴史上くりかえし起きているようなことであっても、個人レベルでは初めてのことばかりなんですよね。そのたびに途方にくれてしまうかもしれないけど、その都度やっぱり気を取り直していくしかない。

10年以上前の曲ですけど、Stronger (What Doesn't Kill You) という曲が好きです。死なない限りは、どんな出来事だって私たちを成長させてくれる可能性がある。信じられないようなこと起こり続ける世界で生きていくには、そんな図太さのようなものが必要なのかなあと思います。

世界で起こっていることを見ていると、今みたいな平和な生活もあたりまえではないんだよなあと感じますよね。過去のことは変えられないし、未来のことを心配してもきりがないですから、私はいま一緒にいてくれる人を大事にしたい。いまという時間と、今日という日を大切に生きていきたいと思います。

サポートしてくれたら、私が美味しいものを食べます笑