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ken_kohira
8)10/05/馬と鹿
自分の過ごした1日を思い返して、ピッタリくる曲を探す夜。緊急事態宣言の中、出かけることもなく、リモートで一日中会議をしても、人と会った気がしないこの不思議な感覚が、もう1年近く続いてる。
少し状況が良くなった頃は、あぁもう元に戻るのかなと思ったけど、なかなかそううまくコトは運ばなかった。
心にちょっと引っかかる出来事がある時は、そこから辿る思い出があって、それにまつわる曲がすぐに頭に思い浮かぶのだが、今日のように、ただただリモート会議とパソコンに1人向かうデスクワークの時って、モヤッとした心のBGMをじっと想像してみるしかない。
流れてきたのは米津玄師の“馬と鹿”。ドラマ「ノーサイド・ゲーム」の主題歌だった曲。米津さんの登場で、J-popシーンは大きく変換した。ミスチル、バンプ、RAD。。。個性もメッセージもしっかりとあるバンドの系譜の流れだったのに、ボカロというジャンルから天才がやって来た。インディーズの時のアルバムも何故か買っていたから、レコード店頭でもデビュー前からかなりの推しアーティストだったのだろう。
彼は“Lemon”で大ブレイクを果たしたが、私は“馬と鹿”が好き。何よりタイトルがすごくいい。ラグビーの名曲と言えばユーミンの“ノーサイド”だった私は、ドラマのタイトルでもあるし、その曲でいいじゃんと最初は思っていたが、時代に呼ばれる音楽ってあるんだな。ラグビーというスポーツをタイトルで表してしまった天才。
適度な低温を保ちながら、もう若くない私の心にも忍び込む彼の音楽は、冷めてはないけど目が覚める。眠れないのか、眠りたくないのか。そんな夜にはピッタリかも。
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