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111)11/09/Happy Xmas

9.11、同時多発テロから20年が経ったとニュースで知った。当時、会社で仕事していて、社内でつけっぱなしにしていたテレビのニュースを見て、同僚とこんな事故が起こるなんて!と驚いた。そしてすぐに2機目の突入をライブで見ることになり、全員絶句した。
たまたま直近でニューヨークでの仕事を予定していたセクションのチームが、その準備を辞め、みんなが家族に電話したり、不安と心細さでいっぱいになったことを覚えている。

私の父はまだこの時は生きていたが、この年の末に亡くなった。病気を治して、みんなでハワイに行こうと励ましていたが、このニュースを見てすぐに父に電話をしたら、ハワイは無理やな、世界が混乱するで、と嘆いていた。
こうして思い出すことがあるのだから、実際に起こったことであることは間違い無いのだけれど、本当に起きたことなのか、と今でも信じられない気持ちがある。

この夏、NODA・MAPの“フェイクスピア”を見た。
イタコに頼んででも、亡くなった大切な人に会いたい、どんな気持ちだったか聞きたいし、こちらの思いも伝えたい。詳細な情報を仕入れず、観た人たちの面白かった!という感想だけ聞いて観に行ったあの舞台。話が進み、物語の真相に気がついた瞬間から、体が震えて涙が止まらなかった。そして、その時のことを思い出すだけでまた涙が…疑似体験をしたような衝撃の舞台観劇だった。私がもし、あの舞台を観た感想を聞かれたら、面白かったという言葉を使うだろうか…とは思った。

亡くなった方の無念さは知ることが出来ないし、その方のご家族や周りの人々の衝撃とその影響は消えることはないだろう。今日はただ自分に出来ることとして、心でそっと祈る日。父の命日がクリスマスであることも合わせて、季節外れではあるが、ジョン・レノンの“Happy Xmas(War Is Over)”を聴く夜。

#ジョン・レノン #Happy  Xmas(War Is Over) #NODA・MAP   #フェイクスピア

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