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3)05/05/David

ゴールデンウィーク最終日。実家で過ごしていると学生時代の自分のことを思い出すことも多く、しばらく会ってない友達のことなども思い返していた。

高校生の時、クラスにオシャレでちょっと変わった子がいた。戸川純と矢野顕子が好きだったその子の家に遊びに行って、矢野顕子の『峠の我が家』というアルバムを聞かせてもらい、カセットに録音してもらった。
YMOが好きだった私は、矢野さんの名前と“春咲小紅”という曲は知っていたが、ソロのアルバムを聞いたことがなかった。

買ってもらったばかりのビデオデッキで、サイモン&ガーファンクルのライブを録画した、と先日書いたが、実はその前に教育テレビ(今のEテレ)で放送されていた「YOU」という番組を録画していた。この回のゲストが、矢野顕子さん。彼女の自由な歌を譜面におこし直して、交響楽団に所属するような真面目なコーラスの人たちが歌うとどうなるのか、というようなことをやっていたと思う。
この時に矢野さんが歌っていたのが童謡「さっちゃん」。童謡の原型はなくなってしまっており、じゃりんこ中学生には何じゃこりゃ?でしかなかったのは言うまでもない。が、衝撃的だったのでしょう、これも何度も見返したのでよく覚えている。

矢野顕子さんといえばその番組の印象だった私に、アルバムの中から友達が勧めてくれたのが“そこのアイロンに告ぐ”という、当時は風変わりとしか表現出来なかった楽曲。ジャズなんて聞いたこともなかったし。その一風変わったエッジの効いた曲を意外とすんなりと受け入れた私を、友達は認め、そのあと大いに盛り上がり、親友になった。これもビデオデッキのおかげかも。

私が本当に好きになった曲は“David”。しかし、聞き返すと落差の激しい曲が並んだアルバムだ。このアルバムにもスティーブ・ガットが参加していたらしい。。。

#矢野顕子 #峠の我が家 #そこのアイロンに告ぐ #David  #1986年

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