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「なぜ君は総理大臣になれないのか」 3

出馬する選挙区の運
選挙区がどこか、対立候補が誰か?は、死活問題です。
だって安倍総理の地元選挙区に対立候補として出て、得票が期待できる人なんていないですよね。
小川さんの対立候補は、平井たくや議員です。私が内閣委員会に所属してた際に、野党筆頭理事でした。
映画の中で、交差点で街頭演説をしてる姿を拝見し、決して胡坐をかき悠然としてるわけではないのだと知りました。
小川さんの追撃が、平井議員の危機感につながってるのかも。

どの選挙区になるか、は、自分の地元に有力候補がいたらダメだし、落下傘だとしても近所なのかランダムなのか、で状況が違います。
近所なら友人知人親戚にも手伝いに来てもらいやすいけど、他県だったら難しいですからね。

また野党であっても「どうしてこの人は毎回、当選してるんだろう」と思う方も、います(笑)。比例復活が多いとはいえ、落選するほどの票差はつかない。
地元に貢献してるとも聞かないのに(^^。

映画を見ながら、もし小川さんがその選挙区に国替えしてたら毎回、小選挙区で当選してるかもなあとか考えたりしました。

家族の苦労と苦悩
小川さんのご家族の苦労も、並大抵ではないとお察しします。
政治家の家族は、評判が大事なので普段からの気苦労がありますし、選挙の時には頭を下げまくる。しんどいでしょうねえ。
娘さん達が健やかに育っているのは、素晴らしいことだと思います。

ところで同期議員の中に、選挙に出るせいで離婚になった男性も数人、いました。奥さんにしてみれば青天の霹靂、「まさか、そんな。聞いてない」ですし。
とはいえ中には「結婚する時に、いつかは選挙に出る、て言ってあったのに実際に出ると言ったら『本気で言ってると思ってなかった』と言われて離婚になった」人もいたので、聞いてても「まさか」ですよね。
また、安定してた職業を辞めて出馬する決心をした際、結婚して数年の奥さんのご両親に「安定した仕事だから安心してたのに、詐欺だよ、それは」と言われたという人も(^^;。

別パターンでは「国会議員や地方の首長選に何度か挑戦している」人のご両親が「近所の人に、権力を得たいのか、と思われてる」とおっしゃっていました。息子自身は高い志を持って挑戦しているけど、口さがない人もいるわけです。

自分の周囲に、政治家を目指す人がいるか?と考えると、けっこう珍しい存在だと思います。よく言うのですが、学生時代に「将来は国会議員になる」と言ってた人がいたら、私は友達にはなってません(笑)。

一般的には「自分とは関係のない世界にいる人達」ですが、要求や愚痴は言う仕組みになっていて、微妙。
その距離感を埋めるのは、当事者意識かなあ、と今のところは考えています。


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