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タイで財閥出身の政治家が作った新しい政党が、若者に支持されてるそうです。要注目!!ですね(^^)。

以下、シンガポール在住の元参議院議員 田村こうたろう氏のFacebook転載です。

財閥出身のこの政治家がこの国の貧富の格差を是正できるか?~煉獄さんはこの国に転生していたのか?

歴史学者たちは、人類の歴史を振り返ると、戦争や革命や大災害やパンデミック等の不幸なイベントのみが貧富の格差を是正してきたという。

日本も太平洋戦争に負けて、大日本帝国憲法すなわち大日本帝国が解体され、世界一の不平等国家「大日本帝国」の元凶であった財閥も同時に解体された。土地改革も行われて国民全員にチャンスが与えられ、ソニーやホンダやトヨタが生まれた。

戦争に負けたことは不幸だが、もし大日本帝国が今でも継続していたら日本国はずっと貧しいまま、世界一不平等な社会のままだったろう。

戦前の日本は当時の世界で最も貧富の格差が激しい国だったのだ。一億総中流とその後言われるような国になったのだが、戦前は1%の人口が99%の経済を支配していた今のアフリカもびっくりの国だったのだ。

東南アジアにはまだ財閥による寡占経済が堂々と存在する。それを戦争や大災害やパンデミックや革命によらず平和を保ったまま、もっと平等な社会にできるだろうか?

その実験がこの国で始まろうとしている。主役は財閥出身の新世代政治家だ。彼がどれほどの人物であるか?はもっと多角的な意見を聞かないといけないが、たまたま彼に非常に近しい人と出会った。彼らはとても信頼でき、彼と利害関係はないので、その評価は結構信用できそうだ。

「恵まれて生まれたものはその力を弱い立場にある人のために使わなくてはならない」という信念を持った、鬼滅の刃の煉獄さんを彷彿とさせる人物評である。

大財閥ではないが、そこそこの財閥の主要メンバーであるこの人物がその地位を投げうって、貧しい人たちのために立ち上がっている。

なんと私の親しい人が彼のアドバイザーに指名され、私が政治家時代に取り組んでいたことが、高齢化が始まりつつあるこの国でも注目され、たまたま家族旅行で来ているのに、たっぷり取材された。

狭い。とっても世界は狭いと感じる。こんな超偶然があるだろうか?次回はこの人物にあってほしいという。

ただ、民主主義で最も期待してはいけないのは、「カリスマ性を持つヒーローによる改革」である。権力を持つと人が変わるのは歴史の常である。そういう事例が日本でも後を絶たない。

期待半分、疑い半分で臨みたい。ただ、東南アジアの経済の現状を見ると、血なまぐさい内戦とか起こさない形で、平和に経済的平等が確立されてほしいと心から思う。

私は日本の政界では能力の限界を感じた。自分には政界で物事を実現していく能力がないと思った。その体験談をまとめたのが「アホ本」である。そのアホ本がベストセラーになっているこの国でアホとアホらしい戦いをしてしまった原因となった政策についてアドバイスを求められるとは。

台湾でもそうだし、日本もあの当時にやっとけばよかったと思うが、私の力量では無理だったな。

さてどうなるか?

【3月28日 AFP】テレビ映えのする億万長者を代表に置き、不均衡な社会構造の改革と、軍部の政治への影響力の排除を訴え、流行最先端のミレニアル世代の支持を集める新未来党(Future Forward Party)が、タイの政治をにぎわしている。

 バンコクにある新未来党の本部は、24日に行われた総選挙の速報値に沸き立っていた。小選挙区での30議席と、500万票を超える得票数により比例でも数十議席増やす見込みだ。順調にいけば、結成からほぼ1年の新未来党が、第3党に躍り出ることになる。

新未来党の政策は急進的で、軍部の政治への関与排除、軍事費の大幅削減、徴兵制の撤廃を掲げ、また格差の大きい不平等な社会の是正も訴える。

 党首のタナトーン・ジュンルンルアンキット(Thanathorn Juangroongruangkit)氏(40)は、タイの自動車部品大手サミットグループ(Thai Summit Group)の御曹司だ。AFPの取材では、長期的な視野をもって政治に臨んでいると話し、「今回の総選挙のためだけに新未来党を結成したわけではない」と述べた。

 最終目標については、タイに民主主義を取り戻すことを手助けすることだと主張している。

 取材中、新未来党のTシャツを着て、素足でおしゃれな革靴を履く若いスタッフからコップの水を受け取り、それを一気に飲み干したタナトーン氏。他のスタッフも似たような格好が多い。莫大(ばくだい)な財産を有する同氏だが、軍事政権打倒の訴えと巧みに演出された親しみやすさで支持を広く集めている。

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