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「ギャンブル依存症者は平気で嘘をつく」実態を、多くの人が知ったのでは? & 脳の構造からの解説です。

水原元通訳の件は、衝撃すぎて、今年最大のニュースになりそうな事案です。
彼は複数の記事によると「周囲の評価は、偉ぶらないしとてもいい人だった」だけに、やらかしたことの大きさとのギャップに未だに「?」な人も多いでしょう。
それ以上に、水原元通訳と接点があった人達が受けたショックは想像もできません。

この件に関してちらほら、ギャンブル依存症に関するエピソードも目にします。
親族がそうだった、という場合から「自分が過去に、依存症だった」方等。

そして「ギャンブルを続けるために、嘘をつきまくる」という話。
病気とはいえこれも、なかなか理解しがたいところです。

下記記事では、生物としての脳の”進化”による優先順位の仕組みを解説。
勉強になります。 ( ..)φメモメモ

ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏の違法賭博問題に、急展開があった。米連邦検察は日本時間の12日に会見を開き、捜査の結果、水原氏が大谷選手の口座から1600万ドル(約24億5千万円)以上を不正送金したことや、大谷選手になりすまして銀行に送金を指示したことなどが明らかになったと発表した。大谷選手の無二のパートナーとして認識されていた水原氏の思いもよらぬ姿に、ネット上では「二重人格では?」との声まで上がる。水原氏自身が告白するギャンブル依存症とは、ここまで人を変えてしまうものなのか。約40年にわたり依存症治療に携わる精神科医に話を聞いた。

(略)

通訳だけでなく運転手やキャッチボール相手まで務めていた水原氏は、大谷選手から絶対的な信頼を置かれ、その温厚で実直な人柄は世間からも好印象を抱かれていた。そんな水原氏が、大谷選手に見せる顔からは想像できないほど悪質な犯罪に手を染めていたことに、「二重人格」という印象を受ける人がいるのも無理はない。

(略)

なぜギャンブルのために大切な人を裏切り、犯罪までおかしてしまうのか……。依存症の人の思考を理解するのはなかなか難しい面もあるが、大石院長は、「普通の人も想像はできるはず」と、こんなたとえを示す。

「人間の脳には、生命維持/感情/理性という3つの機能があります。進化の過程になぞらえて、ここではワニの脳/サルの脳/ヒトの脳と呼びましょう。たとえばダイエット中の人の場合、空腹を伝えるワニの脳と、おいしいケーキが食べたいと訴えるサルの脳と、太るから控えようと自制するヒトの脳が共存し、せめぎあっている。ヒトの脳が優位になればケーキは食べませんが、“本能”であるワニやサルの脳が優位になって食べてしまうことはよくありますよね。対象がケーキであればかわいいものですが、どこかで間違ってギャンブルや薬物になった場合、悲惨な結果になるわけです」

 依存症という病によって脳の3つの機能がバランスを崩し、分別も法律も存在しないワニやサルの脳に抗えなくなれば、ヒトの脳は罪悪感にさいなまれる。実は依存症は、うつ病をはじめとする精神疾患の中で最も自殺率が高いという。

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