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東京のライドシェアは、海外から来た人からみたら「何じゃこりゃ」レベル、と。ため息ですねえ。

以下、シンガポール在住の元参議院議員 田村こうたろう氏のFacebook転載です。

日本の中途半端なライドシェアを雷雨の東京で体験する

Uberが東京で開業する以前からの問題だが、比較的タクシーが十分である東京中心部(中央区、千代田区、港区)においても何かあると全く足がなくなる。

昨日の雷雨がそれであった。私は出かけた先で雷雨にあい、アポイントを済ませた後、ヤバさを感じながらUberアプリでブッキングを試みる。

全ての車種で全消滅である。その後たいした予定もないので危機的ではなかったが、雨が小降りになってもUberで全く拾えなかった。

雷雨といえばほぼ毎日雷雨があるシンガポール。ちょっとアポイントをすませているとさっきまで晴天だったが外に出るとどしゃぶりとかよくあることだ。

それでも重要なアポや子供のピックアップで車を拾わないといけないことが多々ある。そういう時にGrabならほぼ確実に車は拾える。しかし、超絶なダイナミックプライシングなので、事前設定料金は2倍とか3倍になっている。

しかし、ほぼ拾えるのだ。

ところが日本はヘビーユーザーで私自身のスコアリングはほぼ満点の超優良顧客だのに全く拾えない。

良くも悪くも世界中ではダイナミックプライシングなはずのUberだが、日本のUberは雷雨で需給がひっ迫してもあんまり価格は変わらない。これは良しあしである。

シンガポールでは、Grabのアルゴリズムが需給から適当なダイナミックプライスを設定し、倍とか3倍になるが、ほぼ確実に拾える。何度も経験があるが拾えなかったことは記憶にない。

日本のUberは海外と同じような需給からアルゴリズムが適当なダイナミックプライスを設定することが、許されないそうだ。タクシー扱いなのでそういうことになるようだ。

昨日の私のように、その後たいした用事がなければスタバに入って雨宿りしながら気長に待てばいい。

しかし、これがもし熱中症にかかった高齢者や産気づいた妊婦さんだったらどうだろう。そうなると多少のお金の問題ではなくなる。一度の乗車料金で破産はしないが、車が拾えないことで命にかかわることはある。

シンガポールをはじめ海外のダイナミックプライシングなら、確実に車は拾える。高い料金になるがそれはワンショットの話だ。

一時間後に拾えたUberのドライバーさんとこんな話で盛り上がった。まあ基本的にはUberの台数も東京中心部でも全然足りてないからだろうが。

台風や巨大イベントで東京の足は消滅する。地下鉄に乗れ、バスに乗れ、と言われるだろうが、それは急いでいない、健常者ならそうだが、弱者や緊急事態にある人には選択肢が少ないなあとあらためて思った。

ただ、東京のスタバはサービスもコスパも味も世界最高レベルだと雨宿りしながら感心した。

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