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議員同士の、嫉妬とか上下意識とか。

「オヤジ(小沢幹事長)と、何を話してたんだ?」と聞かれた、グループが違う一期生。

2009年に誕生した民主党政権は、周知のとおり「多少の違いには目をつぶって、寄せ集まった集団」でした。自民党からの政権交代、が最大目標だったので、呉越同舟も可能だったのです。

でもいざ、与党となると各グループ(自民党なら派閥)の違いが表面化して、めんどくさい事態になっていました。

例えば 当時の小沢一郎幹事長との距離感について、もともと距離が近い議員と、新人や別のグループとの間には妙な上下意識があったと感じます。
笑っちゃう話ですが、”グループ”ではない一期生男性が、何かの会合で小沢幹事長の近くに座ったそうです。彼はペットとして鳥を飼っていて(地元の家か、実家か)、幹事長もご自宅で鳥を飼っているとのことなので話が弾んだら、後からグループ議員に「さっき、オヤジ(小沢さん)と何の話で盛り上がってたんだ?」と聞かれた、と言ってました(笑)。

ところで小沢さんに対する評価は、男性議員と女性議員では違いがあったように思います。
当選後に私も1~2回、「小沢幹事長を囲む女性議員の会」に参加したことがあります。幹事長はいつもお忙しいし、取り巻きの男性議員も多いのでなかなか、コミュニケーションが取れないことを「よくない」と考えた大先輩女性議員が、女性一期生25人や当選回数の浅い議員を数回に分けて食事会を設定してくれました。
緊張しましたが、幹事長の「人となり」の一端を知ることができた貴重な機会でした。

私見ですが、男性の議員や支援者等は小沢一郎さんに対して、勝手に自分で「小沢さんオーラ」を見い出して、脅威を感じているように思います。
しかし女性議員は「ご本人のキャラクター」を感じていて、女性の先輩議員から「笑うと、笑顔がいいのよー」とか「いつも色の濃いネクタイをしめているのは、実は食事どきに多少、汚しても目立たないため、らしいのよ」と、教えていただきました。
おかげで「雲の上の方」を、ちょっと近くに感じられて、うれしかったです。

また、小沢さんの側近と言われる議員の中には、小沢さんの権威を借りて自分の立ち位置を上げようとしてる人もいたように思います。
なので前述のエピソードのように、小沢さんが自分たちグループ以外の議員とにこやかに会話していると、釘を刺しに来るのでしょう。
それを聞いた時に「しょぼすぎ!(´・ω・`)」と思いましたね、さすがに。

自分の立ち位置争いは、どんな組織でも存在すると思います。
ただ政治の世界の場合、有力者との距離感の差で、政策の実現度合いに差が出ないともいえない。

結局は人間関係で進む事案も多く、落としどころが難しいですね。

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