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命の尊厳、意義とは? 社会的弱者を排除する社会は、最後は「あなた」も排除する、と私は考えています。

障がい者グループホームの運営をしていると、私のホームでも小さなゴタゴタがあるし、何度言っても改善されないとか日常茶飯事だし。
また、他ホームのトラブルを聞いて「ひえ~」と思うこともあります。

うつ病で苦しんでて希死念慮が常にあり、生きてる方が大変そうと思うこともあります。
「自分は何のために生きてるのか」と問うてくる人に、安易に「生きてればいいことがある」とは言えません。

しかし、「意味がない人」は、いないはず。
下記記事を読んで、改めて命の尊厳、意義を考える次第です。

いま一冊のノンフィクション書籍が大きな話題となっている。本のタイトルは『ドキュメント 奇跡の子 トリソミーの子を授かった夫婦の決断』(新潮新書)。同書に登場する夫妻の子ども(希〈まれ〉ちゃん)が、両親の強い意志と医師の献身的な治療、手術によって、生命をつないでいく「家族の絆の物語」だ。

著者の松永正訓氏は現在、小児科クリニックを開業している医師だが、かつては千葉大病院で小児外科医として多くの手術を執刀するかたわら、小児がんと遺伝子の研究を重ねて多数の論文も発表してきた。多くのノンフィクション書籍を著してきた作家でもある。

前編記事『「出生前診断」は本当に人を幸せにするのか…「90%の妊婦が中絶を選択」という現実に対する、小児外科医の「考え」』に続き、松永氏に執筆の舞台裏を聞いた。

(略)

「都会と地方ではまた別かもしれませんが、都会では地域社会という言葉が死語になりつつあります。でも、障害児や障害者は地域から孤立して生きることはできません。また孤立してはいけません。障害を持った人が生きていくためには、地域の中で他人と共に生きることが必要です。それが唯一の道です。

障害者の自立とは一人で生きることではなく、他人と共生することです。地域社会は障害者を取り込んで、いろいろな人がいる社会が健全なんだと考えてほしいです。どんな人でも高齢になれば、障害が出てくることを忘れてはいけないと思います」

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