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「なぜ君は総理大臣になれないのか」 2

昭和の選挙が続くよ、どこまでも。
映画にも選挙事務所の作業の様子が出てましたが、選挙活動は、人海戦術でもあります。選挙期間中に配っていいチラシ等は、証紙という切手サイズのシールを貼ったものだけで、選挙管理委員会から受け取ります。
これは、どの候補者も同じ枚数しか配れないためのルールです。資金力で差がつくのを防ぐためです。

しかしここだけの話、10年前に聞いたのは田舎の選挙は治外法権なのでその証紙を、地元の印刷会社がコピーして印刷し、勝手に証紙枚数を増やしてたという噂もありました(笑)。

それとか今、広島で問題になってる1億5000万円の使い途としての「広島県中に複数回チラシをまいた」のは、選挙期間前のことなので証紙は関係ありません。やっぱりお金持ちは有利ですねえ。

さて映画で、事務所で大勢の方々が証紙貼りをしている場面を見て、IT時代にこの作業は何なの?と思えてきます。
私も選挙に出た時、友人や友人の家族に頼んで貼ってもらいました。私は衆議院解散と同時に決まった落下傘だったので、愛知14区(豊川市、蒲郡市、新城市、稲武地区)に知り合いもいなくて、車で1、2時間かけて名古屋市や豊田市からきてもらったり。

選挙活動は今も、昭和時代の手法です。公選法の意味不明さ(まんじゅうOK、ケーキはダメ)は言うに及ばず、候補者はあちこちに顔を出してナンボ、街宣車は名前を連呼するしかないようなルール。
また自転車街宣は私はしませんでしたが、やってる候補者はとても多いです。しんどすぎて修行のようです。

それにしても「体力・気力が、国会議員には必要」「学歴(偏差値)も高くないと、国の難しい課題を解決することはできない」「誠実じゃないと」「私の要望を聞いてくれる人がいい」「リーダーシップが必要」他…。
上げればきりがない「国会議員に望まれる資質」ですが、その条件をクリアできる人が日本中に何人、いるんでしょうか。
そして、それをクリアできないと国会議員になれないのだとしたら、特殊な人すぎます。とりあえず私の学生時代&サラリーマン時代の友人には、存在しないです(^^;。
でもまあ、永田町に行ったらそういう”スーパーマン”達がけっこういて心底、驚いたんですが(笑)。

話を映画に戻すと(^^;、小川さんの優秀さは、自分の周囲にいたら仰ぎ見るほどのすごさです。
でも映画でも言われてましたが、永田町にいると「線が細い」ことになってしまう。

そういえば何の法案だったかは忘れましたが、もろ手を挙げて賛成とは言いにくい法案の採決の前に「小川淳也が、賛成していいのか?と悩んでるらしい」と、同僚が言ってました。反対すれば騒ぎになりますからねえ。
※また明日に続く

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