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食品群別摂取量が所得の差によりどう変わってきたか

所得の違いにより、食事の内容が異なるのか。また、所得と食事の関係性がどのように変化してきたかを調べた論文の紹介です。

国民健康・栄養調査(2010年、2014年、2018年)のデータを基に、20歳以上の日本人において、世帯収入による食品群摂取量の違いが過去10年間で変化したかどうか調べています。

世帯収入は3つの群に分けています。
●低所得群(200万円未満)
●中所得群(200~600万円未満)
●高所得群(600万円以上)

対象者数は各年下記のとおりです。
2010年は6,222人
2014年は5,967人
2018年は5,037人

男女ともに低所得群は、
中・高所得群と比べ
穀類の摂取量が多いようです。
年が変わっても継続的に観察されています

女性では高所得群は、
低・中所得群と比べ
野菜の摂取量が多い傾向であったようですが、
2018年ではその傾向がなくなっています。

低所得の場合、食費が限られていて、安くてエネルギーが高い穀類の摂取が多くなってしまうのかもしれません。

また、所得は教育歴(学歴)とも関連があったり、その時の物価状況やさまざまな因子が複雑に絡み合っているのではないかなぁと思います。

所得が高い人ほど、健康的な食事をするとも限らないのかもしれません。

出典はこちら↓

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