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アメリカ文学 研究室 2024/06/21

20240621 18:00~19:30

341頁~3**頁/602頁まで読了
 27章の途中から30の途中まで

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 西部の話では、残酷さが、西部文学の独特なもの。
 むごい。

 東部ではホ~くらい。

 残酷さは、際立っている。

 暴力と死にまみれている。

 

 ジョン・スタインベック(John Steinbeck, 1902-1968)は、アメリカの作家であり、彼の作品はしばしば**「社会派文学」**と見なされます。社会派文学は、社会的な問題や不正義を扱い、読者に現実の社会についての洞察を提供し、しばしば社会改革を促すことを目的としています。スタインベックの作品は、この定義に多くの点で適合しています。

スタインベックの社会派的側面

  1. 貧困と不平等
    代表作: 『怒りの葡萄』(The Grapes of Wrath, 1939)

テーマ: 大恐慌時代の農民の困窮と土地所有者の圧政、失業、移民労働者の生活苦。
概要: オクラホマからカリフォルニアへ移住するジョード家の物語を通じて、経済的困窮と社会的不平等を描く。
代表作: 『二十日鼠と人間』(Of Mice and Men, 1937)

テーマ: 貧困、友情、希望の儚さ、社会的孤立。
概要: 孤独な二人の労働者、ジョージとレニーがカリフォルニアで夢見る生活を追い求める中での苦悩を描く。
2. 社会の構造的な不公正
代表作: 『エデンの東』(East of Eden, 1952)

テーマ: 善と悪の相克、家族の葛藤、世代間の軋轢。
概要: カリフォルニアのサリナス・バレーを舞台に、二つの家族の複雑な歴史と道徳的な闘争を描く。
代表作: 『エデンの東』(The Grapes of Wrath, 1939)

テーマ: 経済的不正義と社会的格差。
概要: 大恐慌時代のアメリカの農業労働者の闘争とサバイバルを描く。
3. 労働者の権利と人間の尊厳
代表作: 『人間の絆』(In Dubious Battle, 1936)
テーマ: 労働者のストライキ、組織化、社会的不正。
概要: カリフォルニアの農場労働者のストライキを通して、労働者の権利と闘争の必要性を描く。
社会派文学としての特徴
スタインベックの作品は、次のような社会派文学の特徴を持っています。

リアリズム: 彼の作品は、社会の厳しい現実や不公正をリアルに描写しています。登場人物は、しばしば日常的な問題に直面し、困難な状況で生き抜こうとします。

批判的視点: 経済的不平等、社会的抑圧、労働者の権利など、社会の構造的な問題に対する批判的な視点を持っています。

共感: 彼の作品は、社会的に弱い立場にある人々への深い共感と理解を示し、読者に社会問題の重要性を訴えかけます。

社会改革: スタインベックは、社会の改善と公正を追求する姿勢を示し、読者に社会的な意識を高めるよう促します。

まとめ
ジョン・スタインベックは社会派文学の作家として評価されている。
彼の作品は、貧困、不平等、社会的不正義、労働者の権利などを扱っている。
リアリズムと共感を通じて、読者に社会の現実を訴えかけ、改革を促している。
これらの要素から、スタインベックの文学は、社会派の視点から見ると、社会的問題に対する鋭い洞察と深い共感を持っており、社会派作家としての位置づけがなされることが妥当です。

 フォードについては、時代性を表している。

 アメリカンドリーム的なニュアンスが含まれている。

 豊かさの象徴が車。
 大金がいきなり入ってくる。

 時代背景として、成金主義

 ぎるりどえいじ

 
「ぎるりどえいじ」(Gilded Age) は、アメリカ合衆国の歴史における重要な時代です。この時代は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて(約1870年代から1900年代初期)、経済的な急成長と社会的変革を特徴としています。以下は、ギルデッドエイジについての詳細です。

ギルデッドエイジの概要
「Gilded Age」 という名称は、作家マーク・トウェインとチャールズ・ダドリー・ウォーナーが1873年に共著した小説『The Gilded Age: A Tale of Today』に由来します。この時代を「Gilded」(鍍金された)と呼ぶのは、表面的には華やかで富裕層が繁栄しているように見える一方で、その下には深刻な社会的問題や不平等が隠されていることを示しています。

経済的特徴
急速な産業化:

鉄道の拡張: アメリカ全土で鉄道網が広がり、経済成長を加速させました。
製造業の発展: 鉄鋼、石油、繊維などの産業が急成長しました。
技術革新: 発電や電気通信などの技術が進歩しました。
大企業の台頭:

独占企業: カーネギー鉄鋼会社やスタンダード石油会社など、大企業が市場を支配するようになりました。
財閥の形成: ジョン・D・ロックフェラー、アンドリュー・カーネギー、J.P.モルガンなどの富裕層が巨大な財産を築きました。
社会的特徴
不平等の拡大:

労働条件: 労働者の賃金は低く、労働時間は長く、労働環境は過酷でした。
移民: ヨーロッパから多くの移民が流入し、都市部に過密状態をもたらしました。
都市化:

都市の発展: ニューヨーク、シカゴ、フィラデルフィアなどの都市が急速に発展しました。
住宅問題: 都市のスラム街では、貧困層が劣悪な環境で生活していました。
社会運動の勃興:

労働運動: 労働者は労働条件の改善を求めてストライキやデモを行いました。
女性参政権運動: 女性は参政権や社会的地位の向上を求めて活動しました。
政治的特徴
腐敗政治:

政治機械: 都市では「タマニーホール」などの政治機械が支配し、汚職が横行しました。
金権政治: 大企業と政治家の結びつきが強まり、政策決定に影響を与えました。
規制と改革の動き:

シャーマン反トラスト法(1890年): 独占企業の活動を規制するために制定されました。
マクキンリー関税法(1890年): 国内産業保護のための高関税政策が導入されました。
まとめ
ギルデッドエイジは、経済的急成長と社会的不平等が特徴の時代。
鉄道や製造業の発展、大企業の台頭が進行した。
都市化と移民の流入により、都市部の過密化や労働問題が顕在化。
政治腐敗と金権政治が社会問題となり、改革の動きが始まった。
ギルデッドエイジは、アメリカ社会の経済的基盤が急速に発展しつつも、多くの社会的問題を抱えた時代であり、その影響は現代にも続いています。

 スタインベックは貧困層の人たちを描く。

 スタートはそこから。

アダムとチャールズが異母兄弟であることについては、ジョン・スタインベックの小説『エデンの東』(East of Eden, 1952)の登場人物を指しています。この作品の中で、アダム・トラスク(Adam Trask)とチャールズ・トラスク(Charles Trask)は異母兄弟として描かれています。

『エデンの東』におけるアダムとチャールズ
登場人物の背景
アダム・トラスク(Adam Trask)

性格: 優しく理想主義的。人々を信じ、愛に溢れた性格。
役割: ストーリーの中心的なキャラクター。カリフォルニアで農場を経営し、双子の息子(アロンとキャル)の父親。
チャールズ・トラスク(Charles Trask)

性格: 短気で嫉妬深く、力強いが陰険。
役割: アダムの異母兄弟で、彼に対して愛憎入り混じった感情を抱く。アダムとの関係が複雑であり、特に父親の愛情を巡って争うことが多い。
ストーリー内の役割
アダムとチャールズの関係

複雑な兄弟関係: アダムとチャールズは同じ父親サイラス・トラスク(Cyrus Trask)を持つが、異なる母親から生まれた。アダムはサイラスの最初の妻の息子であり、チャールズはサイラスの二番目の妻の息子です。
嫉妬と対立: チャールズは父親の愛情がアダムに偏っていると感じ、アダムに対して激しい嫉妬心を抱きます。その結果、二人の関係には常に緊張が伴います。
兄弟間の対比

道徳的な対立: アダムは慈悲深く、理想主義的な性格である一方、チャールズは実利的で暴力的な側面を持っています。これは、作品全体のテーマである善と悪の対立を象徴しています。
物語の展開
農場の運営とカシーとの結婚

アダムはカリフォルニアで農場を購入し、カシー(Cathy)と結婚しますが、カシーの裏切りにより悲劇的な状況に陥ります。
チャールズは故郷に残り、アダムの人生の決定的な瞬間に影響を与え続けます。
次世代への影響

アダムとカシーの双子の息子、アロン(Aron)とキャル(Cal)が、アダムとチャールズの葛藤を反映しながら成長し、物語は次世代へと引き継がれます。
『エデンの東』のテーマとアダムとチャールズの役割
スタインベックの『エデンの東』は、聖書のカインとアベルの物語を現代に置き換えたような構造を持ち、善と悪、自由意志、兄弟間の葛藤などのテーマを扱っています。アダムとチャールズの関係は、これらのテーマを通じて、家族内の複雑な感情や人間の本性についての洞察を提供します。

まとめ
『エデンの東』の登場人物、アダム・トラスクとチャールズ・トラスクは異母兄弟。
アダムは理想主義的で優しい性格、チャールズは嫉妬深く暴力的な側面を持つ。
二人の関係は、善と悪の対立や家族内の葛藤を象徴する重要なテーマを持つ。
物語全体を通じて、兄弟間の複雑な感情や選択の自由を探求している。
『エデンの東』は、複雑な人間関係と道徳的な問いを深く掘り下げた作品であり、スタインベックの代表作の一つです。

 自分がどう感じるかを最後まで、それを信じてください。

 クルマというテクノロジーがある、鹿の骨の笛のような
 歴史から外れが部分があったり、
 混ざりあいがこの作品で読んでいると
 おもしろいコンビネーションであり、

 そざいの荒々しさは 東部の文学ではない。
 
 西部文学の面白さでもある。

 ファミリー、家族意識。家族は大事なテーマである。
 父親像、母親像・・・
 伝統的な価値観がありつつ、全部ぶっ壊れている。

 


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