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奴隷貿易の展開とイギリスの工業化

最近、プライベートでジャマイカ人と話をしたことがあり、地理的にジャマイカがアフリカにあるのではないかということをその会話の中でしてしまったことで、ジャマイカ人に失礼な思いをさせてしまって自分の無知とデリカシーの無さを反省していたところである。非常に、良いタイミングでこの資料を拝読させていただいている。
 沖縄においても、サトウキビを生産している経緯にあり、奴隷貿易との関連性について、沖縄を通じてあてはめて読んでみるとさらに興味深く、沖縄社会を見渡すことができる。また、現在、再生可能エネルギーの外資系会社にて、太陽光発電所の開発事業に関わっているが、太陽光パネルを現代のサトウキビに見立てると、いわゆる奴隷が建設作業員と位置付けることによって、自分の立ち位置についても、現代の奴隷社会に組込まれていると気づかされ、現代社会を振り返る良い機会となり、新しい評価軸が加わったことに感謝している。
 2年間沖縄に住んでいたことや、与論島に9カ月暮らしたことがあるが、サトウキビに囲まれているのは、普通のことだと認識していたが、ジャマイカでの奴隷貿易の歴史を知っていれば、普通ではないかもしれないという認識を住みながら持ったかもしれない。よって、沖縄や与論は奴隷貿易に組込まれていたのではないかという素朴な疑問があるが、検索したところの情報 によれば、14世紀に中国から学んだ結果、沖縄でサトウキビの生産を行ったようである。一方、日本全体においては、サトウキビだけでなく、コメの生産において、ゆるい奴隷制度でお上に献上する制度があったことや、資本主義社会で貨幣経済の昨今では税金という形で、国家からみれば我々一般国民は奴隷的な存在であるといえるのではないか。極端な言い方をしてしまうと、多くの地球上の人間は、かなりの自由を制限されたジャマイカに移送された黒人奴隷と本質的には何ら変わらない。つまり、完全に自由であるわけではない。税金を納めることや、他国への移動が制限されることなど、法の下に制限されている存在である。現代社会は、自由平等主義というフラッグを掲げているものの、実は、隠れた奴隷制度が継続している状態にあることは、なんとなく公にはできないタブーではないか。(930文字)

 

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