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社会政策論期末レポート

Ⅰ 授業内容全体(第1回から第14回まで)をまとめること。ただし1200字(40字×30行)以内。
 人は身の回りに関心をもち、社会の構成員であることを自覚し、互いに助け合い、関わり合いをもちながら、手を差し伸べ、知恵を出し合い生きていくような意識を高めるためには、どうするのか、どうしていくのか、ということを物事や問題の本質を把握し、時に解決する主体となることが求められる社会政策の観点から講義がなされた。 
 社会的弱者、絶対的貧困状態にあるもの、支援を受けられない妊婦、高齢者、認知症を患っている方々、精神的な障害と向き合う若者など多くのハンディ状態にある集団・個人に光を当てるには、具体的に何をすることが大切なのか、実際にどのような活動をしている団体・個人が存在しているのか多くの事例を紹介された。個人が社会的に孤立している状況に陥った時に、行政だけでなく、NPO団体、地域再生団体、地域共創に携わる団体がセーフティーネットだけでなく能動的に助けていく仕組みが広がってきている。かつて、共助があった時代には、貧困の中でも人々は連結し、幸せを感じながら生活できていた要素が多かった。現代社会では、個人・資本主義、物質依存が優先され、他者とのつながりが希薄になり、バランスが著しく偏ってしまっている状況にある。
 そこで、これからの経済と社会の展望を示し、問題に対する処方箋、希望の提示、現代社会を理解する、社会の方向性を見通し、自分に開かれている社会を知ることについての解説がされた。
 例えば、地域再生の神山町、家島、海士町、上勝町、長久手市、千葉のガバメント2.0、雲南市、南房総の野菜バス、長浜の黒壁、コトリスラボ、まちとしょテラソ、まちじゅう図書館、大野城の子ども食堂、広島市の働かないパン屋さん、メイカーズ運動、秋葉原のファブラボ、柏の葉のスマートシティー、ギグエコノミー、の事例が紹介された。また、一人一人が生きて活動する生活のマネジメント、働き方の変化と貧困問題では、ワーキング・プアと非正規労働、ブラック労働、子供の貧困に対して、金沢市のフリースクール、東京都のおうち食堂である。社会保障として年金問題の制度設計の失敗状態であり、生活保護は、年金が不十分である生活者が4割を受給していることからもあり、ベーシックインカムへ移行する検討が必要であることが示された。社会政策の多様な主体と方法、これからの社会と人間のあり方である。認知症の人でも働ける仕組みを全国に広げるプロジェクトや、京都市内にある総合病院ではウェアラブル端末により素人に手術の準備ができる、熟練の人たちと単純労働をつなげ、やりたい業界で働くことが可能となるなど科学技術の進歩が埋もれていた人々に手を差し伸べることが出来るように変化している。障害者においても、川崎の奇跡の町工場とよばれる事例や、スウェーデンの権利の達成、自己決定権に関わる主体とその内容を明確にしている事例など、社会的包摂についての概念の説明がされた。(1,191文字)
 
Ⅱ この講義を受講したことで得たもの。または、この講義を通しての自分の変化・成長について。400字(40字×10行)以内。
自治体職員から外資系企業に移った。勤務中に社会的弱者に接することが多かったが、極端に少なくなった。この講義を受講し、毎週社会との接点を再認識してきた。正直なところ、金儲け主義に走り、弱者の存在に気づけなくなり、思いやりが欠けていくスパイラルになってしまう自分が存在している。また、自分は、この講義によれば、ある種の絶対的な貧困状態にあり、仮に明日にでも何か病気や障害を負った瞬間に、社会や行政に頼ることが必要になり得る状況であり、家族や社会との接点が希薄なため、一瞬先は闇であると認識している。それらを少しでも解消するためには、社会とのつながりを何かの形で持つことが大切である。部屋にこもって勉強し続け、また、仕事に夢中になり、仕事以外の人との接点を断絶するなどは、貧困に拍車をかけるものである。そこで、野球チームやテニススクールに参加し、何かしら社会性を育む活動を日常生活に取り入れている。(396文字)
 
Ⅲ これからの社会または地域社会(沖縄)と自分との関わりについて。400字(40字×10行)以内。
これからの社会はますます複雑化し、変化によるストレスが多くなる時代が続くものと予測している。その中で、社会と自分の関りはどのようになっていくかの漠然としたポジティブで健康的な希望を持つことが必要である。例えば、個人主義や拝金主義に向かった場合、自分さえよければよいと思った瞬間に、社会から受け入れられず孤立することになり、拝金主義に陥った瞬間に、物事の本質をゆがめてしまい、さらに社会から孤立するだろう。自分は社会の構成員であり、何かしら社会に還元する意識と行動をすることで、自分の影響の輪を内向きではなく、社会に広げていくことが求められていると認識している。社会に対して感謝の気持ちを示し、地域に貢献する活動の実践により、同じような社会活動する仲間に共鳴し、また、その仲間を増やしていくなどの関わり方をしてみたら、人生がどう変化するのか、絶対的貧困が変化するのかを見定めることとしたい。(394文字)
 
☆  各設問の回答の後に、何字かを明記すること。制限の80%に満たないものは減点対象にする。
☆  全体でこの用紙(1枚目)と合せて2枚以内に収め、ワードファイルでメール添付すること。
☆  各行40字という設定は変えないこと。
☆  期限は2月12日(厳守!)。送り先は****とする。

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