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アーリア人の宗教的思索

<まとめ>
2021/5/19
アーリア人の宗教的思索が「Rg-veda」として結実した。
インド文化の根幹をなすものとして今日まで伝えられてきたもの。今日のヒンドゥー教も、根源はvedaに発している。
 紀元前の1500年から800年の間に、口伝の暗唱で伝えられた思想である。
 その中で自然を神とし、さらに抽象的な概念を神と定義したことに特質がある。
 一神教ではなく、多神教であり、その数も膨大である。
 現実的宗教の要素が強く、呪術的な行為を目的としている点を特徴としている。その中で死後の世界などの概念があるなど、哲学的な思想を含んでおり、特に、宇宙と一つとなる世界精神についての万有神教的な思想が初めて顕れていることに最大の特徴がある。
 一即多、多即一といういわゆる本体論に特徴があり、インド思想の根本命題が確立されたことも、重要な点である。
 <自分の見解>
 アーリア人とて、人間であり、かれらの思想が年月を経て、一つの概念にまとまってきたといえるが、電気が無い時代に口伝で思想を伝承させてきたのが、非常に興味深い。たとえば、私個人の考え方を、1000年伝えるにはどうするか考えたときに、将来電気が無くななること可能性の一つとして想定すれば、子孫を絶えさずに口伝に頼ることが最も合理的なのかということに気づく。例えば、先日曽祖父の50回忌に参加したが、死後50年ですら、曽祖父のことを詳しく知るものはおらず、その考え方が文字として残っているわけではなく、口伝でどんな人だったかももはや祖父のなくなっているので、わかるものはいない。財・名誉・子孫数・信者・影響度に比例して、一つの思想・考え方が伝承される期間に関係するような仮説がもてる。
 紀元前3000年インダス文明⇒アーリア人の侵入(BC1500)⇒ヴェーダ聖典(1000BC)という流れであるが、古代インド思想の創造種族としてのアーリア人 をウィキペディアで調べてみると、【アーリア人(英: Aryan, 独: Arier, サンスクリット語: ārya, ペルシア語: آریا‎ )は、民族系統の呼称。広義と狭義で対象が異なり、広義には中央アジアのステップ地帯を出自とし、南はインド亜大陸、西は中央ヨーロッパ、東は中国西部まで拡大したグループを指し、狭義にはトゥーラーンを出自としたグループを指す。】
 とあるが、何かもっと特殊な能力集団・思想があったからこそ、思想を拡大して種族が存続したのではないかと勝手に想像している。例えば、オカルト的な発想だが、すでに高度な科学技術を有しており、地球外生命体の貿易をしていたのではないか、などである。
 そういう前提に立つことで、多神教であることに自然と納得できる。なぜなら、地球外の多種多様な惑星と交流しているからこそ、考え方が柔軟となり、抽象的な発想ができるようになったのではないか。例えば、日本は約250年鎖国をしていたとされる江戸時代があるが、私の印象では、アーリア人ほどの独特な思想にたどり着いた部族・集団は有名ではなく、今後1000年後に突如として、著名になるような概念も存在していなかっただろう。世界に対する影響度は、ほぼゼロということになるのではないだろうか。
 結局のところ、今、ツタヤのスタバで本文を執筆しているが、この本屋にある情報は、アーリア人にとっては、つきつめると何も新規な点はなく、今後も、物事のベースにあるものは、変化はなく、すでに解明されていることの繰り返しに過ぎないということになるのではないか。だからといって、人類が新たな挑戦をすることに意義が無いというつもりはなく、あまり、深く考えなくても、答えは在るということなのではないかと思う。
以上(約1463字)

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