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2022/11/16 競争戦略論ピーターズ&ウォーターマンが整理したⅠ~Ⅳに属する経営(マネジメント)理論のうち、最も印象の残った理論は何でしょうか?

2022/11/16 競争戦略論
ピーターズ&ウォーターマンが整理したⅠ~Ⅳに属する経営(マネジメント)理論のうち、最も印象の残った理論は何でしょうか?
また、なぜそれが印象に残ったのかについて、できるだけ詳しく述べてください。
 
Ⅰクローズド・合理性
Ⅱクローズド・人間性(1930~1960)
 人は感情で動く。 感情モデル(人間仮説)「人間関係論」と「新人間関係論」
 人は、グループに所属したいという欲求を持つ。ホーソン実験。
 
 印象に残った理由
 11月10日に、社内研修を赤坂のANAインターコンチネンタルホテルで受講した。
 昼ご飯は、最低レベルのランチであったが、研修内容は、チームビルディング研修であり、東南アジア系の女性博士が、弊社のコンストラクションマネジメントメンバーの半分(約13名)に対して、行われた。
 人は感情で動くという点においては、その研修の中で、チームとして信頼を構築するにはどうするか、信頼に足る人になるにはどのようなことをチームに提供するべきか、というようなテーマでの研修であり、まさに、感情に訴える内容であった。例えば、共感と同情の違いについて説明があり、同情は、相手の靴の上に乗る行為で、共感は、相手の脱いだ靴の中に、自分の足を入れる行為であるという説明であった。
 こちらの感情モデル、グループに所属したいという欲求をどのように植え付けるか、さらに育てるかという趣旨が活用されているのではないかと思慮している。
 個人的には、自分の興味を持った人や事柄のグループに所属してもいいかなというような考え方である。経営者と経営者に使われる労働者の立場では、研修の目的も違うはずであり、経済の視点でみれば、われわれは単純な労働力の単位にしかすぎない。人は感情で動くことを利用して、いかに金儲けをするか(とにかく自分さえ儲ければいい)という時代に開発された手法であるという認識である。現代は、そういった側面もあるが、感情以外にも動く要素、価値観で会社経営がされることもあり、そもそも儲けること以外の経営ノウハウもあるようであり、その点を今後学んでいきたいと思っている。
以上
 
Ⅲオープン・合理性
Ⅳオープン・人間性
 
 
<その他>
官僚制の逆機能について興味を持ったので、その考察を付記したい。
環境変化が激しい場合に、そのマイナスの効果が顕著になるということである。
ウェーバーが見逃していたのは、なぜなのだろうか。ウェーバーのような賢人が見逃していたとは思えない。
 大企業、すなわち歴史のある企業は、専門化・集権化・公式化・標準化の経験が蓄積されており、組織としての官僚化が深まっていることに特徴があると思われる。私個人の経験からしても、いわゆる行政組織のメンバーであったこともあるが、官僚組織で働く場合、官僚であればあるほど働きやすいものである。いったん、環境が変化し始める、例えば、組織改編や、業務方法の変更などがある際は、組織の現状維持力がはたらき、組織が巨大すぎて動かないようなもの、これらのマイナスの影響があることは経験からもそのとおりだろうと同意できる。
 他方、現在、外資系で業績が好調であり、組織が拡大している状況においては、小規模人から中規模人員になることから、組織としてどう成り立たせるかということで、どうしても官僚化に進もうとする過渡期にいる。例えば、属人的な業務運営しており、個人のマンパワーで物事が進んでいたが、個人のマネジメント能力を超える人員配置になり、業務のやり方も個人差がではじめるようになり、専門化・集権化・公式化・標準化しようと、やっきになっている。官僚制の逆機能については、まったく考慮せずに、現在の痛みを避けるために、官僚化に突っ走っていることが、非常に憂慮しており、また、その状況を楽しんでいる。なぜなら、この合理的な最善の組織にむかうとどのような弊害があるかをもうすでにこの授業で得た知見があることから、本当にそうなるのか体感できることに感謝している。世の中の日本サラリーマンで経済系の大学を卒業した人たちは、このような理論を学んで、本当に現在所属している会社でその知見を活用しているのだろうか。もし、活用しているのであれば、昨今の日本企業の経営力の総体的な低下が起らなかったもしれない。例えば、アメリカは純粋に国民が勉強しているので、強い国といえるのだろうか。

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