見出し画像

にじいろのペンダント~国籍のないわたしたちのはなし 無国籍問題をめぐる絵本トーク 感想

にじいろのペンダント~国籍のないわたしたちのはなし 無国籍問題をめぐる絵本トーク 感想

そもそも、世の中に無国籍問題があることは、うっすらと感じていた程度であった。なぜなら、日本という島国には
 日本人がそこそこ身の回りにいることから、ほぼ単一国籍の社会であるということが一因だろう。最近は、国際化や
 外国人労働者受け入れなどで社会情勢が変わりつつあるが・・・

実際に、無国籍であることで有国籍にいわゆる足枷のようなもの持ちつつ日常生活をされている
 実体験を聞かせていただくことで、その問題の本質に近づけ、理解が深まった状況になっている。

最後のディスカッションで、無国籍のバルト三国人が存在しており、その本質は、もともとロシア人メンタリティ
を持つ方々が、自分たちよりも下に見ていた国籍をなぜ選択する必要があるのかという、アイデンティティーの
相違により、無国籍を選択する実態があることを知り得た。
 卑近な例をあえて挙げるとしたら、例えば、戦争やら国際情勢によるような特殊事例が発生し、
日本という国が無くなった瞬間に、どこかの国の国籍の選択を迫られた場合、自分のアイデンティティーが
外的要因により強制的に変更されるということになるが、それを単純に受け入れられるだろうか。
 では、北朝鮮に国籍を変更してくださいと言われて、それを受け入れることができるのだろうか。
 日本も戦国時代には、お国の合戦があり、敗者の国の人々は、戦勝国の一員になるというような
状況があっただろう。そんな国の一員になりたくない方々は切腹なりすることで、自らのアイデンティティー
を貫くか、もしくは、背面服従で生活を余儀なくされるという事例にも似ているきがしてならない。

無国籍問題は、コロナワクチンを未接種で、海外旅行に行けない状況や、婚姻して相手方の姓に変更しなければ
ならなくなった状況とある種通ずるものがあるのではないか。
また、サラリーマンであれば、どの部署にも属さなくなった、特殊社員のような存在なのかもしれない。

同調圧力の強い日本という国では、無国籍状態に寄り添うことで、社会の豊かさが増えることにつながるかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?