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海洋の科学 期末試験 解答案

問1:海水に含まれるミネラル(陽イオンと陰イオン)の起源は?
a.陽イオン
 海水中の陽イオンは、おもに河川が溶かし込んで運んできた陸の岩石がその起源である。
b.陰イオン
 陰イオンの起源は、火山ガスが海水に溶け込んだものである。火山ガスの主成分は水蒸気(H2O)である。ほかに二酸化炭素(CO2)、硫化水素(H2S、火山・温泉に特有な匂い)、二酸化イオウ(SO2)、塩化水素(HCl)、フッ化水素(HF)、水素(H2)、窒素(N2)、アルゴン(Ar)、メタン(CH4)、一酸化炭素(CO)などが含まれる。
 主成分の水蒸気(H2O)は冷えて水(つまり海水)となり、その水に、水に溶けやすい火山ガスが溶け込んで海水中の陰イオンとなる。これだけだと強酸性の海水になってしまうが、その酸性の海水は岩石を溶かすことによって速やかに中和されて、今日の姿になっていく。いったん平衡に達すると、あとは長い間その状態を続けることになる。生命が発生したころの海水の組成は、すでに今日のものとあまり変わっていない可能性が高い。

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