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沖縄の民俗信仰
沖縄群島から八重山諸島までが沖縄の民族信仰の影響が大きい地域である。「ノロ」は公的な祭祀を執行した。「ユタ」は霊的職能者として、私的な占い、呪いなどの呪的な信仰領域・カウンセラー的な事に関与した。年祝いとしては、12年毎の年周りで祝う系列がある。また、祝いの前日に死んだこととし、翌日は生まれ変わったという解説もあり、疑似再生をみることができる。火の神(ヒヌカン)は、3つの石、香炉、水を入れたコップと塩をのせた皿などを置く。女性にとっては、心の葛藤を含めて心情を打ち明ける対象でもあった。門中は、中国の宗族と日本の家制度の双方の特徴を備えている。旧暦5月15日に総本家に集まり、清明祭などには、門中墓に集まって先祖祭祀を行う。人々に秩序を与えるものとして門中のしくみと位牌祭祀の原則が受け入れられ、そこに民間のユタが関与した点が注目されている。

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