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ダニ・カビ・結露 
もうすぐ雨期に入ります。家の内外での対策が必要です。従来ならプリント資料で講義をするのですが、図など取り込み資料が多いとWEB対応ができない場合もありますので、今回は形式を変えます。自分なりに調べて、自分の生活に役に立ててもらえるといいと思います。設問に答えて提出(メール)してください。提出期限は    です。
1.ダニ 
①ダニとは?
動物界>節足動物門・鋏角亜門>蛛形綱(ちゅけいこう)クモガタ綱>ダニ目>亜門(背気門、四気門、後気門、中気門、前気門、無気門、隠気門等)
ダニ ・ダニ類は昆虫と違って頭部・胸部・腹部の区別や触角がなく、その上、多くの種類は目もない。 ・現在ダニの種類は、世界で1万種ぐらい知られており大きさは、マダニ類のように1cmに達するものから0.1mm以下のものまで様々である。
②建築物内外で見つかるダニ
 ・家屋内固有種(畳、絨毯、布製家具、寝具、衣類、ぬいぐるみ、食品、その他)
 ・迷入種(ペットに寄生、人に寄生、野鳥・観葉植物・庭の植物・昆虫やネズミに寄生、
庭の土や井戸水、貯水槽、受水槽に生息するダニ等)
・建物外周辺から(人への寄生以外上記とほぼ同じ)
③家屋内固有種の繁殖条件を満たす要因
 ・高温多湿(季節、築年数、上下階数、木造又はRC造り等、北等部屋方向、ヒナダンや湿地帯など立地条件、雨漏り等欠陥住宅、除湿器使用や密閉性等生活様式)
問題1 ***
ダニの生息条件 温度 およそ(20~30℃) 湿度(60%~80%)
    日本は、およそ4ヶ月はこの範囲、沖縄はさらにこの期間が長い。***    
・餌(カビ、フケや垢、食品くず、ダニや昆虫の死骸)
・産卵場所(畳、絨毯、布団、木製家具、ぬいぐるみ、布製品、わら製品、食品)
④家屋内で見つかるダニによる被害
(喘息、鼻炎、目アレルギー、アトピー性湿疹、刺咬症、不快感、疥癬症、ツツガムシ病、他の病気の媒介等)
問題2 ヒョウヒダニ類
喘息などの原因ともなると言われている室内塵に多く含まれるダニは?***
(刺咬症はツメダニ類やイエダニ、シラミダニ等、疥癬症はヒトヒゼンダニ老人ホームなどで発生頻度高くシーツや布団の加熱処理や、他の人との共用をさける必要)
⑤アレルゲンになるもの
  ・経皮性 (ダニ、害虫、化粧品、香水、洗剤、シャンプー、石鹸、アクセサリー金属、化学繊維、毛皮等々)
  ・吸入性 (室内塵、カビ、花粉、害虫等)
・食物性 (卵、大豆、そば、牛乳等)
*余談1:アレルギー発作は怖いものです。アレルゲンに暴露されている期間があって、ある時大量?にアレルゲンに触れる、吸う、食べると急に器官内で発心ができる等で呼吸困難になったりします。是非この機会にアレルギーの事を理解してください。食もアレルギーのある人は、勝手に大丈夫と思うなかれ。ついでに一言、なんでも同じものを大量に摂取するのは要注意ですよ。
⑥ダニアレルゲン(ダニの生体、死骸、フン等)の防除法
  ダニは、加熱、乾燥、衝撃で死にますが、アレルゲンはこれだけではなくなりません。
  ・除去(掃除:掃除機・ふき掃除)
(洗濯:洗濯・布団丸洗い・打ち直し)
(交換:畳表替え・新絨毯布団等買い替え)
  ・予防(ダニ発生予防:除湿乾燥、日干しを含む加熱、大掃除、忌避剤等)
      (発生しにくい素材:板やリノリューム等床材、薄い布団やカーテン、皮製ソファー等)
⑦ダニが多いのは? 調査日時や条件や数量は参考文献「ダニ・カビ・結露」からです。
  ・室温同じでも湿度の高い家
  ・築年数同じ畳のダニ相  1日10時間以上締め切った家>開放的な家
   チリダニ(コナヒョウダニ、ヤケヒョウダニ、他)2,441/1g塵>473/1g
・室内に洗濯物を干している家カット絨毯麺ダニ数>干してない家
チリダニ(コナヒョウダニ、ヤケヒョウダニ、他)2,048/1g塵>938/1g
・絨毯>ぬいぐるみ>布製ソファー>毛布>綿布団>畳>押し入れ>板
 チリダニ(コナヒョウダニ、ヤケヒョウダニ、他)2,048/1g塵>938
  ・毛の長い絨毯>ループ絨毯7㎜位までの毛の短いもの
⑧布団のダニ 
・日干しでも、表面(温度が高い面)から裏(低い面)に逃げるので効果薄い
(沖縄の夏の屋上スラブ40~60℃と高温になるので、そこに広げるのも手?)
  ・掃除機で、ダニ(生体と死骸) を吸っても内部のダニはかなり残る
  (掃除後は、ダニが出てこないように目の詰まった布カバーをかけることを勧めます。)
  ・布団丸洗いが最も良い。
  問題3 ***
ダニが増える季節は?(6月7月8月)
布団や毛布洗いはどの時期がいい?(乾燥している日照りの時期)***
収納はビニール袋に入れたままではダニ激増します。
⑨掃除機
  ・掃除機の吸引力による死亡率
    集塵パック空>集塵パック塵入ったまま
    加熱乾燥>抗菌剤や殺虫剤を塗布したパック>吸引パックのみ
問題4 ***
掃除機は殺虫剤を塗布したパックに頼るより、(交換)が有効。
ダニは、50℃の熱で20~30分、60℃の熱で一瞬で死滅する。
***
⑩加湿器
冬に加湿器を使用した部屋の翌秋の畳表面ダニ>使用してない部屋の翌秋の畳表面ダニ
チリダニ他 3,821/1g塵>96/1g塵
*余談2:冬にインフルエンザが流行る時、加湿器使用は有効。でもダニやカビを考えると駄目
     という風に、物事はどの面から見るかで評価が違ってきます。生活をするというのは、常に、今この時期は、何に重きを置いて選択するか?どうバランスをとるか?組み合わせるか?修正するか?だと思います。
⑩畳
問題5 *** 
防虫紙を用いた施工法の畳や不織布を用いた畳、科学畳などあります。
それぞれを比較して、自分なら何を選ぶか?
理由と共に答えなさい。

自分なら畳を選ばない。
結局、ダニの温床になる。よって、アレルギーがある場合は、畳を選択しない。

防虫紙 マイトスタット防虫紙
ホウ酸塩が塗布された紙

不織布
不織布シートは畳床がワラ床の場合に使います。
ワラ床は人間が一番快適にすごしやすい反面、虫も寄りつきやすい傾向があります。その虫の寄り付きをこの不織布シートで畳床の周りを包み込み、虫が住み着くのを抑えます。
「ワラ床だと、確実につけたほうがいいでしょう」
科学畳
畳床(たたみとこ)に、自然畳のわら床を採用せず、フォームポリエスチレンやインシュレーションボードを使用した畳。

料金 / 1畳
炭シート 2200円
防虫シート 2200円
不織布シート 880円


⑪自分は今何する?
問題6 ***
自分の住いで対策しなければいけないところはどこですか?***
大東建託が設計した木造2階建ての築8年程度の集合住宅である。
残念ながら工業地域内に建築されており、会社が選定したので自分ならこの用途地域は住居として得ればない。大型車両等が前面道路を通行するたびに、振動が伝わってくることがある状況。
 こちらに引っ越して3週間程度しか経っていないため、対策するところは特にない。下駄箱の扉が玄関で使いつらい。そもそも玄関が狭い。それくらいか。

問題7 ***
殺虫剤や防虫剤、忌避剤、防虫紙等を利用する場合何をどこに選択しますか?
    選択理由と共に答えて下さい
① 殺虫剤→虫そのもの 直接退治 短期的な対策
② 防虫剤→タンスなど 長期的な対策
③ 忌避剤→同上 忌避剤には臭い等があるため、外部
④ 防虫紙→内装内部に配置 恒久対策

以上

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