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映画『クラッシュ』(2004年アメリカ映画)を観て感想・考察・分析を1000字程度で書きなさい。

第7回(11月24日)異文化理解 課題と授業予定 Race and Ethnicity (3)
課題
1.映画『クラッシュ』(2004年アメリカ映画)を観て感想・考察・分析を1000字程度で書きなさい。(提出)
目的:人種・民族、ジェンダー、階級などの視点から現代の米国の状況を考察・分析する力を養う。
<感想>
メキシコ人とアジア人の人種間争い。本質は交通事故の原因分析。人種は関係ない。から始まる映画であった。
人種間での争いは根深い。人間社会においてですら、平穏の影に、怒り・憎悪が満ち溢れており、それぞれを増幅させる要素として違い(個性・パーソナリティー・所属・バックグラウンド)が用いられていることを映画等媒体で世間に知らしめている。差別の根深さ扱った映画であるが、視聴していて嫌な気分になるだけであった。教材としてふさわしいものとは思えないのが第一感である。2006年公開作品(アメリカ合衆国の覇権の最高潮時)の映画で現代の米国の状況を分析するという目的であるが、いささか古い題材ではないか。現代 の定義域が広すぎる。15年前の米国の状況が、相変わらず変化していないという前提がどうも疑わしい。米国での人種差別の結果が、イスラム社会等に刺激を与え、NYの同時多発テロ事件につながったともいえるのではないか。
米国では、発言の自由があり、それぞれが自己主張し、表現する社会であるステレオタイプと認識しているが、その過程で、差別が表面化しやすいという側面があるのだろう。
この映画の本質は、差別ではなく、人間が持っている欲望の制御であると考察している。なぜなら、人間は、何もしなければ、水のように高いところから低いところに堕落する生き物であり、簡単に裏切るし、黒いものを白と断定し、自己都合で生きる生命体なのである。結局は、利己的に生きるものであり、禍福があり、一生を終える。どれだけ、差別を避けて生きるかのゲームの要素があり、差別したところで、正義が貫かれず、人間の欲望の中のご都合主義の中からは抜け出せないということなのだろう。現実的に考えて、どちらがお得なのかわかりきっているが、正義や真実を貫いて生きるハードモードの選択を本当にしますかということなのだろう。          
因果応報という価値観も描かれており、一方的な差別の先には、別の形で、不幸が身に降りかかるというメッセージが織り込まれている。また、正直者が報われないアメリカンドリームとは逆の現実も描かれており、負の連鎖が拡大している社会問題も表現されている。
 火を焚いているシーンがエンディングで描写されているが、これらは、嘘をつかない、正直であれというゾロアスター教の教えの象徴であり、人種差別の解決の一案として、同宗教的思想への帰着も表現されている。
以上(1,035文字)

 先ほど上記の講義を受けたのだが、以下の点で腹が立ったので、メモしておく。相変わらず暇人である。

 ① 授業する側(教授?)が、映画を事前に見ていないと白状される。私は何度も見ているので・・・ 実は見なかったんですが とのこと。いいでしょう。見なくても、何度も見ているなら。だがしかし、映画の中身、忘れてるじゃねえか・・・ 大丈夫なのか? 手抜きだろ。

② ①に関連して、論点が明確でなく、生徒側から引き出そうとしているが、引き出せない。まあいい、生徒が消極的なのは、場合によってはありうる。だがしかし、講師側で論点が整理したメモなど準備してないのか?何回も同じ授業してるんだろう。15年間。その際に、授業用のメモなど無いのか? 忘れてるのか? 一体、何を生徒側に伝えたいのか。教えるという行為が出来ないのか、あえて放棄しているのか、かなり残念な印象を受ける。

③ 生徒側に3時間程度の授業準備をしてくださいとよく、何かの一つ覚えで言うが、講師側が適当に授業をされている感じがするので、まじめに受けている学生が、不憫で仕方がない。準備して来いよ・・・ マジで。

④大学教授は競争原理が働かないので、適当に授業していても、だれからも咎められない。公務員的な職業であり、いたってお気楽である。基本的には生徒にマウントを取りつつ、適当に虐待して、成績をつけて終わり、みたいな印象を受ける。実際は、違うのだろうが・・・・。適当さ、腹が立っているので、悪態をついているだけなので、悪しからず・・・・

⑤結局、同じ感想を言い合ったメンバーの中に年配の方がいらっしゃって、その方が、講師以上にうまくまとめていた。その方の見解について、何も反応しない講師に、能力のなさを大きく感じた。この大学の講師?教授?レベルの限界を感じるというか、どこの大学もこのレベルなのだろうか。日本の大学教育レベルの低下が著しいということなのだろう。

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