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シャーマニズムと憑きもの

シャーマニズムと憑きもの
シャーマンは、依頼者・信者に対してさまざまな役割を果たしている呪術・宗教的職能者である。超自然的存在=霊的存在と直接交流している。シャーマニズムの構成要素は、エクスタシー(脱魂:ecstasy)とポゼッション(憑霊:possession)の双方であるとされている。日本にいては、憑依型シャーマンが優勢である。それには、(1)憑入型(2)憑着型(3)憑感型の三型がある。一般にある人物がシャーマンになるシャーマン過程には三通りあり、第一は、召命型、第二は修行型、第三は職業型(憑入のみ)がある。中世になると、動物霊を操作する職能者があらわれ、「憑きもの使い」と呼ばれた。弊害をもたらすとされた憑きもの筋は、江戸中期に成立したとされ、閉鎖的な社会などで成金となった場合に、憑きもの筋とされ、社会的制裁を受けることがあったとされる。徐祓しなければならず、それを担当する人物は、シャーマン的職能者である。

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