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招魂再生から孝の理論と、孔子後の儒教思想についてまとめて頂きそれに対する自分の意見

人間と哲学の知 第10回講義課題(2021_1216)
*はじめに
皆さん、今晩は。担当の〇〇〇です。今日は儒教について学びましたが、今回の課題は、招魂再生から孝の理論と、孔子後の儒教思想についてまとめて頂きそれに対する自分の意見を書いてください。
*締め切り
 12月23日(木)PM8:00

(1)文字数1000~1500字。

(2)講義で使用した資料か或はその資料と同等の信憑性のある資料に基づいて書くこと。

(3)出典は必ず挙げること。

(4)唯纏めるのではなく、最後に自分の見解も書くこと

(5)担当の指示する日時に提出すること。

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2021/12/16

招魂再生とは、祈祷師等が自己の祖先の霊を招き降ろすこと。源儒(シャーマン巫女)の生業の一つ。偽のシャーマンが現れるようになり、それを正そうとした集団の代表が孔子である。そし「孝」の理論を確立し、儒教の体系化を図った。

中国人は漢字文化の影響もあり、外側に見えているモノから観念化する思考形態にあり、その影響から、現物主義にとらわれるようになった。その結果として、死後の世界観を発明したキリスト教等の他の宗教は受け入れられず、「死」を特に恐れた。その恐れを克服するために発明されたのが儒教であり、いわゆる拝金主義(現実的・即物的)の中国人に説得力をもってうけいれられたのが儒教であった。

「孝」というのは、祖先への祭祀、父母への敬愛、子孫を生むことの三つの行為をまとめたもの。

儒教は、孔子の人格と思想を尊信し、継承・発展させる学派である。道徳による国家統一を目指したものである。弟子である、孟子は、人間に内在する天の意思を人間の本性と考えた。それゆえに、人間の「性」は善であるという性善説を唱えた。他方、荀子は、人間の本性は悪であるという性悪説を唱えた。すなわち、醜い者は美しくなりたいと思うように、善をもたないものは、これを実現しようとするとみたのである。特に「天」という観念に特徴があり、「天」は人格神的・普遍神的性格を強く帯び、人間に天命と下し、王と王国を監視し、人間を納める王によって祀られるべき対象とされた。天下泰平という思想へと展開した。孔子の「仁」は中国人の人格形成の究極目標であり、「礼」はその手段・手続きであるとみられている。他方「礼」を至上のものと見たのが荀子である。

 王陽明は、人間の自然の心情を積極的に評価し、自然の心情に従って行動すれば、本性=理を実現できると説いた。王陽明の思想は近代日本、とくに幕末期の思想界に少なからず影響を与えた。

 現代の中華人民共和国には、宗教的な孔子崇拝や儒教尊信の風はもはやなく、経書は民俗文化遺産たる古典の一部として研究対象になっているといわれている。

 

<自分の意見>

 シャーマン(巫女)から儒教が生まれ、孔子やその弟子が儒教的思想を発展させ、中国統一の手段とされ2000年ほど国教となっていたが、西欧列強の動乱の影響を受け、現在の儒教とは違う中国が誕生している。他方、日本においても儒教の考え方が、仏教伝来以前に伝わり、仏教と混ざり、江戸時代に朱子学として発展し、敗戦により米国により排除された歴史をたどっている。

 「天」というのは、日本では非常になじみがあり、例えば「天皇」も「天」という感じが使われており、天気もその一つである。天気には逆らえない感覚は、学校行事などが延期されることで、多くの子供たちが経験しており、なんとなく天に守られているような感覚をもっているのが日本人の共通概念なのではないか。卑弥呼はシャーマンであったとされ、巫女であり、まさに儒教とのコラボレーションがうまくいったと言え、そこから天皇を頂点とする日本の歴史が始まって今に至っているともいえる。

 この資料も、他の宗教の歴史とは違い、概念を理解していることから非常に読みやすく、結果として、新しい概念である異文化への理解は、概念・観念へのなじみのないことから、かなり難しいことの要因となっているのではないか。よって、異文化を理解しましょうとか、ジェンダーギャップを解消しようとか、今の世の中では、いろいろ盛んではあるが、結局のところ、概念・観念の離れたものを人々に強制的に洗脳させるのは、歴史が証明していることから、かなり長期間を要するということなのだろう。逆に言えば、そんなものなので、焦っても仕方ないし、天のみぞ知るくらいの感覚でよいのではないか。

以上(約1,535文字)

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