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かぷかぷドラマ 第17話走れディオニス後書き。

反骨と調和

  何もかもが馬鹿馬鹿しい。
  タバコを吸い、自分の周りの人間や自分にすら馬鹿馬鹿しさを感じながらも、どこかで自分を肯定し、周囲と自分を割り切れないでいる。くだらないことで喧嘩を売って、損な役回りを強いられ、ここまでされておいてそいつらに自分の価値を委ねている自分自身が、馬鹿馬鹿しい。
  馬鹿は元々だが、馬鹿でも賢いということがある。馬鹿に見せておいて、結局得を取り、プライドがない人間。私はそれに、憧れる。
いくらスポーツで結果を出そうと、でかい箱でライブをしようと、埋められない人間的な向き不向き。こればかりは、どうしようもないと感じさせられる。
  いやなことがあった日には、でかい音で音楽を聴く。ストロングゼロを飲み、翌日後悔する。私はそういう人間だ。
  所詮狭い世界なのだ。君のいる場所も。私がいうと説得力に欠けるけれども。そういう場所だ。世界というのは。それがわかったところで、君はどうするのか。私は今夜、また酒を飲む。世界と調和を図るために。

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