200131YT_Nekoサムネ

実録!ギターソロを作る - Part 3 - 【フレーズ解説後編】



皆さん、こんにちは!

ギタリストのイツキです。


「ギターソロ作成企画」もようやく最終回!

今回はフレーズ解説の後編となっており、ソロセクションの9小節目〜終わりまでやっちゃいます。


※Part 1 & 2 の記事も併せてご覧いただくと企画の全容が丸分かり!


・Part 1


・Part 2


それでは、早速いってみましょう。




【今回解説する動画】


ー原曲ー

Neko Hacker - Chocolate Adventure feat. ななひら -


ーギターソロ動画(イツキ Arrange ver.)ー


#ネコハッカーソロコンテスト へ参加させていただいた際の動画です。

今回は、この演奏動画の後半部分の音使いなどを解説していきます!


※動画では半音下げチューニングのギターを使用しています。

(レギュラーチューニングで演奏可能です)




【9〜10小節目のフレーズ】


この部分は普通のフレーズですね。

ポイントを挙げるとすれば、「速度」だと思います。


Part 2 にて紹介した直前のフレーズがいわゆる速弾き的なものだったので、落差でメリハリを付けるためにわざと速度を落としています

これによって、この部分も前のフレーズも活きてきます。

ここまでロングトーンが少なめだったので、置き所としても丁度良かったと思ってます。


ちなみに、音使いとしてはペンタトニックを中心に考えています。

9th(G)の音が入っているので min. Scale(マイナースケール)で考えるという方もいらっしゃると思いますが、私は「ペンタトニック+α」という感覚です。


あと、最後のグリッサンドが綺麗に決まるとカッコ良くなります!




【11〜12小節目のフレーズ】


これは、手癖で弾いている速いパッセージのフレーズとなっています。

マイナースケールを1オクターブ下降(F→F)してくるシンプルなフレーズです。


ポイントは、

・入りのスライド

・スピード感

・アクセントの位置

の3点です。


まずスライドですが、直前のフレーズの最後にダウン方向へのグリスを入れたのでそこからフレーズが綺麗に繋がるようにアップ方向へスライド......といったところです。


スピード感については、レガートで滑らかさを付加することを意識してます。


最後のアクセントは、ドラムのキック(バスドラ)に合わせてピッキングを混ぜることでオケとの調和を図ろうとしてます。


これらは今でこそある程度は無意識で演奏していますが、最初は思っているようなフレーズに全然なりませんでした(そもそも速いフレーズが苦手で......笑)。

どんなフレーズでもそうですが、ゆっくりとひたすら反復することが重要です!




【13〜16小節目のフレーズ】


このフレーズのみ、決め打ちして弾きました。

歌に入るまでが3小節しかなく、フレーズが中途半端になってしまう可能性を考慮した結果です。


フレーズ内で意識したことは「クロマチック」を多用することです。

私は普段もクロマチックを使用するのですが、今回はサビでも使用されているので(4小節目)そこからアイデアを取り入れることにしました。


その他のポイントとしては、#11thの音を一瞬混ぜている点(5thの代わりに使用をしてみました)や、裏のコードとの相性を考えて最後のロングトーンを16小節目で収める点等が挙げられます。

最後のフレーズも、入りのメロディのタイミングに合わせて演奏しています。


※14小節目の「クロマチック→1弦へスキップ」をする部分ですが、動画では1弦のピッキングがダウンになっています(私は普段アップで弾いています)。




これにて、フレーズ解説終了です!




【反省点とまとめ】


Twitter上にておこなわれたこの企画ですが、すでに終了しています。

色々な方々の演奏を見ての私の反省点は以下の通りです。


・モダン&テクニカルな演奏が必要だった

・細かな部分の演奏精度向上

・音作り


一つ目については、参加者の皆さんの演奏を見た率直な感想です。

今の自分には無いものばかりでとても勉強になりました!


問題は二つ目と三つ目ですね。

演奏精度に関しては、ビブラートなどへの意識が少し甘かったように感じてます。

3テイク縛り(Part 1 にて解説)は言い訳にはなりませんので、練習が必要です。


音作りはもう少し時間を割きたかったです。

「モダンさの欠如」はこの部分によるところも大きいと思っています。




ということで......ここまでいかがだったでしょうか?

全3章、私もこれを書くことによって今の自分を見つめ直すことができたので凄く有意義なものとなりました!

もちろん皆さんの役に立てることが一番ですので、そうなっていたらとても嬉しいです。


フレーズの組み立て方は人それぞれですが、大事なことは考えるという点です。

「何となく」をやめるだけでもフレーズの説得力は増します。


一連の記事でフレーズの細かい演奏法(ピッキングや押弦位置等も含む)にあまり触れなかったのは、フレーズをコピーしてほしいのではなく考え方等を参考にしてほしかったからです。

ですので、文章から考え方を確認していただいて動画で動きを把握することを強くお勧めさせていただきます(もちろん見方は自由ですよ!)




他の方の演奏も大変参考になるものばかりです。

気になる方は、#ネコハッカーソロコンテスト をTwitterで検索してみてください!


それでは、ここまでお読みくださってありがとうございました!!




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