ウイポ10 2024 系統確立プレイ #6
1981年
昨年のホーンビーム確立で一区切りがつき、いよいよゲーム序盤も終わった感があります。プレイヤーの介入で既に日本競馬はめちゃくちゃになっているわけですが、人気種牡馬を見ていると流石にまだまだスタミナ偏重の重厚な血統が幅を利かせている状態。ノーザンテーストから大物はまだ出ておらず、マルゼンスキーが欧州所属なのでニジンスキー系の波も来ていません。潮目が変わるのはミスターシービーからでしょうか(今年1歳)。
昨年末で福永洋一騎手が引退。武邦彦騎手も84年までなので、エディット強化した確立要員をオーストラリアに派遣するなどして中堅どころを鍛えています。確立プレイでは史実馬の成績がボロボロになるので、自分で乗せて育てないと岡部騎手や柴田騎手も全戦法◯止まり。既に育ちきっている上位騎手に頼っていると後で自分が困ることになります。
種付け料のインフレを抑えるため、不要になった自家生産馬はできるだけ走らせずに引退させているのですが、そのせいで古馬戦線がいきなり手薄に。クラブに送ったハギノトップレディに大阪杯を獲られるわ、春天はホウヨウボーイに僅差で掻っ攫われるわと負けまくっています。欧州ではGIの数が足りずに順番待ちしているくらいなのですが、あちらは短距離馬が多いうえに芝質が全く合わないため、日本の古馬王道に持ってくると跳ね返されてしまいます。なんだか史実と逆になっているような。
5月、種付けはファピアノとヴァイスリージェントを中心に。ファピアノは本来なら4歳引退ですが、自家生産の機会を増やすために1年前倒ししています。早期確立できるかは未知数だったのですが、ハイペリオンを持たずナスルーラも血統表から外れており、日欧のほぼ全ての肌馬に付けられるため予想以上に配合が楽でした。ミスプロ系が流行るわけですね。
白毛牝馬を作りたくて所有した白毛の史実馬ハクタイユーが2歳デビュー。ほとんどのパラメータがF程度なのですが、フルパワーの牧場施設と牧野父の合わせ技によりバグを疑う勢いで健康が伸びています。もしかするとローカル重賞ひとつくらいは拾えるかもしれません。
ホウヨウボーイに天皇賞を春秋連覇されたりマーウェルに豪州短距離GIを破壊されたりしつつ1年が終了。クラブにぶち込んだトウショウボーイ初年度産駒の架空牝馬2頭がそれぞれ牝馬三冠とダート二冠を達成し、トウショウボーイはまだ古馬がいないのにリーディング2位です。日本競馬の未来は明るい。
ルファビュルー産駒とグロースターク系を全部引退。支配率に余裕があるからと自家生産馬のローテを適当にしていたら2冠馬が種牡馬入りを弾かれていて確立せず、何度もリロードする羽目になりました。Privateは今年も大した馬がいないので自家生産馬を入れます。グロースタークの支配率が怪しい場合はカラコレロを取っておくとよさそう。
81年の系統確立はギャラントマンとセントクレスピンです。
ギャラントマン系確立
ギャラントマンが確立。世界2%(日本型)、ST系。
『9 2022』から確立可能となり、ホーンビームより少しだけマシ程度の確立難易度でプレイヤーを苦しめた馬。『10』からは自家生産に多少の余裕ができ、また種牡馬引退年が伸びたことでレシテイションが使えるようになって明確に難易度が下がりました。それでもゲーム序盤の忙しい時期に大量に自家生産するため、依然として上級者向けです。
まず下準備としてギャラントマンをエディット強化。全てのステータスをMAXにして芝適性◎に、成長型も早めか早熟持続にします。ただでさえブランドフォード2本入りで銀因子ひとつだけという酷い血統の上、スタミナ因子まみれで遅めダート馬なので、こうでもしないと自家生産馬が晩成長距離ダート専用機ばかりになって詰みます。
史実馬からはマイギャラント、エロキューショニスト、ギャラントダンサー、ペキンリュウエン、レシテイションをエディット。本体の種付け料も上げるため、ケネロットやメイワキミコといった牝馬も強化しておいたほうがいいです。特にマイギャラントはセクレタリアト・ミスプロと同世代の米国馬なので芝専門にエディットするのが吉。
マイギャラントは種牡馬入りしても1年で引退するのでPrivate施設で回収します。79年にギャラントロメオとナリースマンが引退するので、種付け料の高い方を回収。ギャラントダンサーは史実で現役中に死亡したためか、種牡馬入り後に売却すると即座に引退するので手放さないように。
今回は79年にエタンを回収したぶん自家生産馬を多めに9頭入れました。レシテイションの3歳引退が間に合うようになり、本体+満額史実馬3頭を揃えられるので、あと6~7000万を自家生産で賄えれば確立ラインに届きます。ヒンドスタンを通らないボワルセル系は国内に少なく、種牡馬入りは弾かれにくいので、種付け料が低くても頭数を稼ぐことを意識したいです。
確立によりボワルセルが親系統に昇格し、セントサイモンを離脱します。今作ではプリンスローズ系が最初から親系統なので離脱の旨味は薄いですが、国内にまだまだ残るヒンドスタン牝馬に金因子を生やせるのは魅力的。繁殖牝馬を作っておくのもいいですね。
後継はエロキューショニスト→レシテイションのラインでしょうか。ギャラントダンサーは母父ノーザンダンサーが使いづらく、ペキンリュウエンは無系化します。放っておいても90年代初頭までは滅びないので、零細ST系が欲しいときはこのあたりから自家生産しましょう。
セントクレスピン系確立
セントクレスピンが確立。世界2%(欧州型)、ST系。
初年度から国内にいて種付け可能、史実馬も豊富に収録されているため、少数の自家生産で簡単に確立できるありがたい馬。79年の引退前に確立することもできそうですが、Privateで回収して81~83年に史実馬を絡めて狙う方が低負荷です。
タイテエム・エリモジョージ・ヤマニンゴロー・エンペラーエース・ウエスタンジョージ・グリーンダッシュをエディット強化。メイショウキングは使いませんでした。タイテエムとエリモジョージはDLCで所有、またセントクレスピン自体も種牡馬DLCで貰う形で自己所有しています。
基本的には史実馬をすべて欧州で走らせるか種牡馬入り後に欧州に移動、自家生産馬を日本で走らせて、世界2%で確立させる形になります。今回は初期1歳の架空馬コレアアクア72が満額種牡馬入りしてくれたため、自家生産馬は2頭だけで済みました。もちろん産駒を国内に留めれば日本型で確立するので、お好みで。
ヴェイグリーノーブルと併せて確立することでオリオールが親化、ハイペリオンから離脱します。スペシャルウィークあたりは母系からハイペリオンが外れるので強化になります。血統自体は優秀なので繁殖牝馬を作ってもいいですが、ネアルコが近いのでインブリードには気をつけましょう。
ボワルセル系昇格
ボワルセル系が親系統に昇格。
ヒンドスタンとギャラントマンによる二系統昇格。前作まではプリンスローズがセントサイモン系の一部であり、また開始初期の国内の惨憺たる血統状況では父ヒンドスタンの牝馬が自家生産の主力となることから、ボワルセルの離脱には言葉で言い尽くせないくらいの価値がありました。
ボワルセル直系は完全に衰退しているため、昇格を目指す際に取れる選択肢は実質的に ①ギャラントマン確立 ②シンザンとその後継の確立 の2つだけ。最強馬の血脈を繋ぐという競馬ロマンを楽しめるシンザン系の方が人気ありそうですが、今回は確立プレイであるため、年に2系統しかない確立枠を有効活用する意味でギャラントマンを選んでいます。
今作ではプリンスローズが初期から親系統なので、ボワルセル離脱にそこまで拘る必要もなくなり、重要性は低い印象。このゲームでは親系統が増えて困ることは基本的にないので、自家生産に慣れてきたら挑戦してみてもいいのかなと思います。
1982年
なぜか前年末にオリオールが親化せず、ちょっと不安を感じながら新年を迎えました。既に16系統確立していて血統の細分化が進んでいますが、本丸であるノーザンとミスプロはまだ全然本気を出していないので、今のうちに古い血統は一通り立てて受けの広い牝馬を作りたいところ。
一等星の幼駒が誕生。父ニジンスキー母父ナシュアというコテコテ米国血統の牝馬です。付けられるのはミスプロ・ターントゥ・ハイペリオンくらいしかないですが、どうせこれから介入する血統は皆そのへんなので大きな問題ではありません。ウイポ世界では強い牝馬が多いほど牧場も繁栄します。
牧場施設が出揃ってきたので、現役を長く続けられる馬はかなりの勢いで育つようになりました。成長力のない馬も何年か放牧していると一線級になっていることがあります。信頼度システムは成長力のある馬がより強くなる仕組みですが、早熟馬でも時間さえ許せば戦い方はあります。
ジャパンカップ→有馬とメジロティターンが連勝し、パーソロン王朝を築き上げたところで一年が終了。古馬ダートはセクレタリアトとヴァイスリージェントが鎬を削っていて完全にアメリカの植民地と化しています。しかしリーディングサイアーはノーザンテースト。牝馬二冠含め、牝馬重賞をすごい数取っていました。牡馬もそろそろ有名どころが出てくるので、支援して早めに立てたいです。
ダマスカス・ゼダーン・イエローゴッド関連馬を全て引退させます。イエローゴッドはもう少し引っ張る予定でしたが、今年引退の分で確立ラインまで行くことを確認できました。Private種牡馬はノークリフ。ヴァイスリージェントとレッドゴッドの架空馬をそれぞれ父の繋養地に送りつけておきます。
82年の確立はルファビュルーとグロースタークです。
ルファビュルー系確立
ルファビュルー系が確立。世界2%(米国型)、ST系。
『9 2022』から確立できるようになったワイルドリスク系希望の星。『10』からエフェルヴェシングとアレツが所有できるようになり、他系統との両立が容易になりました。
スペシャル種牡馬からブルボンを導入し、初年度に輸入されてくるアレツを購入。ルファビュルーとアレツ双方から自家生産します。史実馬からエフェルヴェシング・ショウフウグリーン・ブルーアレツ・ザバートをエディット強化。自家生産馬が思ったより強かったのでダーリンググラスは使いませんでした。ルファビュルーが米国繋養のため世界2%では欧州が穴になりがちなので、アレツとその産駒を欧州に送るとよいです。
見るからに爆発力の出なさそうな血統表ですが、親系統が4本揃っていてブランドフォードの銀因子があるため、実はギャラントマンよりマシです。どちらかといえば成長型とサブパラの貧弱さが問題なので、事前に種牡馬エディットで能力を上げておけばまともに走れる馬が出てきます。引退年である82年に最も支配率が上がるので、確立時期を決め打ちして牡馬を割り当てるとよいでしょう。
自分のスタミナ因子からST系を生やし、アンブライドルド・フジキセキをST化します。アンブライドルド経由で父系子孫のみならずタピットやコントレイルもST化するので、現代競馬に与える影響は大きいです。一通りセントサイモンを分割するとルファビュルー系しか残らないので、零細ST系が欲しければ自家生産馬を取っておいてもいいかもしれません。
オリオール系昇格
オリオール系が親系統に昇格。
ヴェイグリーノーブルとセントクレスピンによる二系統昇格。非常に分割が難しいハイペリオンの中で、珍しく素直に離脱してくれる癒やし枠です。
スタミナに秀でた中距離ST系という印象で、後継が続かず90年代半ばには壊滅しています。母系での影響も限定的なので、離脱を活かしたければ自家生産で血を取り込んでいく必要があります。
ヴェイグリーノーブルとセントクレスピンは血統構成が似ているので、ラインを繋ぐにせよ牝馬を作るにせよ、片方だけにしたほうが良いです。個人的には大種牡馬因子が近いセントクレスピンをお勧めします。レディーシラオキを強化してフロリースカップを名牝系にしよう!
グロースターク系確立
グロースターク系が確立。世界2%(米国型)、ST系。
開始時点でかなりの数の種牡馬がいるのですが、80年代に入った辺りでバタバタ引退するため見かけより支配率が低く、速攻しない場合は意識して強めに援護しないと確立できません。リミットは83年ですが、一番楽に立てられるのはカラコレロの引退年である81年でしょうか。
アヴァタール・カラコレロ・ハツマモル・ソースボート・プラグドニックルをエディット強化。バンブーアトラスとフロストキングも念の為エディットしていましたが不要でした。他に自家生産を一頭満額で入れています。
日本ではブライアンズタイムの母父として馴染み深い馬。リボー系種牡馬三傑の一角で、残りのヒズマジェスティ・トムロルフと併せてセントサイモンを離脱させるのが鉄板でした。今作ではプリンスローズが親化しているので以前よりメリットが薄れていますが、それでも母系に入り込んだリボーの金因子は爆発力の面でかなり強力です。
オーソーフェアやサリースタークといった優秀な史実牝馬が収録されているため、手軽に牧場へ血を取り込むことができます。繁殖牝馬を作るのもいいですが、セントサイモン×ハイペリオンの血統構成はややネック。今作では母フラワーボウルが所有でき、リボーもスペシャル種牡馬で登場するので、全弟妹を作れるのは注目点です。ヒズマジェスティも全弟なので、デインヒル産駒あたりの世代でのクロスを狙って仕込むのは有りかもしれません。
余談: 今後の確立予定
前回の記事に「参考にしています」とコメントをいただきました。ありがとうございます! 基本的に趣味の記録として書いているだけですが、自分も他のプレイヤーの方の動画やプレイ記録を参考にしてきたので、同じように自分の書いたものが役に立っているのであればとても嬉しいです。
確立予定を載せてほしいとのことでしたので、現状考えている部分のみ大雑把に書いておきます。まだプレイ途中でして、予定表の通りになるとは限らない点はご了承ください。
まずは確立経過の整理。ちょうど10年分で何か区切りがいいですね。
以下がここからの確立予定です。順番は多少前後すると思いますが、基本的にここに出ている系統はすべて確立するつもりです。「?」がついているのは自家生産や史実馬の成績が安定しない可能性が高く、確立年が読みにくい系統です。
基本的に自家生産の割合が高い馬は不確定要素が大きいです。現時点ではイエローゴッドの確立は確定、セクレタリアトは種牡馬の数が概ね揃ってきています。ヴァイスリージェントは全然数が足りていません。
ファピアノは自己所有していれば2003年頃に自然確立が見える系統ですが、今回はネイティヴダンサーの世界系統化を目指して早期に確立します。ミスプロの有力後継を欧州にも散らして親昇格を遅らせ、エタン・シャーペンアップを欧州で確立、ファピアノを自家生産メインで日本で立てることにより、3地域すべての系統を揃えます。ミスプロの米12%を妨害しながら世界15%を作るのが相当難しそうですが、ツールで各馬の詳細な支配率が読めることを加味すればなんとかなりそう……と皮算用しています。
ノーザンダンサーが世界系統化した暁にはリファール・トライマイベスト・ヌレイエフは2系統立てて親化、ゼダーンはSP系を繋いでジャンポケまで連続確立(確定ST化のカラムーン抜き)、ストームバードはキャットの確立を遅らせて米12%で昇格させる予定です。ヘイローも親化するつもりですが、SSの確立を遅らせて日本12%で昇格させるかデヴィルズバッグを立てるかはまだ悩んでいます。ミスプロ分割はマキャヴェリアンをアナモーまで連続確立するか、ウッドマンを立てるか無視するか、ゴーンウエストの有力後継3系統からどれを選ぶか……などが思案のしどころ。
いずれにしても最低限、毎年2系統の確立だけは守っていくつもりです。間が空いてしまうかもしれませんが気長にお待ちください。感想・質問などありましたら、お気軽にコメントしていただければと思います。
少し長くなってしまったのでこのあたりで。次回は84年まで終わったら出します。