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順序良くシンプルに覚える点数計算

神域リーグ2023に向けて、参戦VTuber各位の関連配信が増えてきました。
今回は麻雀を初めてそこまで経っていないというVTuberも多いということもあって、「点数計算」が話題になっていることも多いように思います。

わかるわー。自分もいまだにパッと計算できるわけではなく、なんとかわかるようになってきた、くらいではありますが、「見た目複雑」だよねあれ。
とはいえ、「今でも点数計算が得意でない」自分でも、「あ、そこ理解ってりゃなんとかなるわ」みたいなポイントがあって、それによってかなり楽になったという経験があります。せっかくなので書いていってみようと思います。

そもそも点数計算ってなんだっけ

で、超そもそも論のところで、「麻雀の点数計算って、符がなんちゃらで役がいくつかって感じなんでしょ、なんかよくわかんないしめんどくさくない?」っていう話があると思ってます。役はアガるために覚える必要があるし、言うてもそこまで面倒でもないけど、符だなんだって概念がよくわかんねーよ!ってなる。
で、自分はこう考えてちょっと楽になりました。

役=アガり方の『難易度』への評価:全部ひとつの色でそろえた、同じ色の1~9までそろえた、暗刻を4セットそろえた、など
符=アガり方の『形の難易度』への評価:ロンした、(使いづらい)一九字牌を暗刻にしたりカンしたりした、など

よーするに、「俺のツモのみとお前のツモのみ、俺のは頑張って集めた南とか北の暗刻あるのに、両面ばっかのおまえと同じ点数と同じとかおかしくね?すこしくらいボーナスちょうだいよ」ってことです。

下の方が難しそうでしょ?

両方とも「ツモ」という役で、上がるためにそろえた役の難易度はおんなじなんですけど、形で言えば明らかに下の方が難易度が高い。こういうのにボーナスをあげて、ちょっと点数を高くしてあげましょうかね、というのが「符」というものだ、と考えると、「なるほど、そんなもんか」っておもえるんじゃないでしょーか。某烏天狗の師匠なんかはこれを「役の補助券」なんて表現をしてますね(ヘッダにさせていただきました)。

ま、そんな感じで概念だけでも理解しておくと、いくつかの「裏技」みたいなのが理解できるので、ちょっと楽になるかなと思います。

覚える点数は(まずは)3つだけでOK

で、概念がなんとなくわかったところで、点数を覚えていく…のですが。だいたいこの辺で「点数計算って丸暗記なんだよね」とか言われて、点数表とかを眺めて「わっかんねー…」とかいうフェイズに入るわけです。

めんどくね?????

こんなの覚えられるわけがない(からチートシートまで作った)。それに、いちいち頭の中で計算してたんじゃ追いつかない。実際、ちゃんと運用しようとすると軽くパニックになります。
が、これ、「あ、これ3つ覚えれば何とかなるや」って途中で気づきまして。
それが、これ。

これをマスターすれば点数計算6割できるといっても過言ではない(当社比)

はい。もうね、麻雀の点数計算なんてほぼこの3つだけでやってるようなもんなんですよ。これ以外は『覚える』必要はないんじゃないのとか思ってたりします。要は、これとこれから派生する『状況』に当てはまるアガリが、麻雀ではほとんどだってことです。だから、アガった状況を場合分けして、「このアガりは何点かな」って考えることができれば、「点数計算がだいたいはできる」っていう感じに持っていけます。
場合分けはおおよそ
 「鳴いてれば大体1000点」
 「平和はロンなら1000点、ツモなら1300点」
 「それ以外はロンなら1300点、ツモなら1000点」
 「例外:七対子は常に1600点」
って感じ。たった4つ。このままだとちょっとだけ粗いし、わかりづらさもあるので、ちょっとだけ細かくします。

  • 鳴いてて、対々和でも三暗刻でもない:1000点から計算

  • 鳴いてて、対々和や三暗刻:例外はあるけど1300点から計算

  • 面前で、平和ロン:1000点から計算

  • 面前で、平和ツモ:1300点から計算

  • 面前ツモ:1000点から計算

  • 面前ロン:1300点から計算

  • 七対子:1600点から計算

ちょっと多いですかね。でも、麻雀やってると、大体「鳴いてる・面前」「平和・それ以外」「ツモ・ロン」だけで状況説明できるんじゃないでしょうか。七対子だけは特別なんだけど。
なので、1000点、1300点、1600点だけ覚えればいいよって感じになります。あとはここから発展させるだけ。

役を数える

これだけわかってしまうと、あとは「役の数」を掛け算していくだけでよくなります。点数計算できちゃう。ひとつだけ注意が必要なのは、この場合分けでは、
・「平和ツモ」をセットで数える(1役として考える)
・「七対子」を1役として数える
というところだけです。それを展開するとこうなります。

横軸は倍にするだけ

横軸は倍々にしていくだけです。3900が邪魔ですけどねw
ここから上は満貫なので、別途考える必要はなくもないんですが、「4役を越えたらそこからは満貫(4,5)・跳満(6,7)・倍満(8,9,10)・三倍満(11,12)・役満(13~)ね」っていうのは「よく言われる」点数計算の難しさからはちょっと離れるので置いておきます。
ともあれ、これでほぼほぼ基本形は計算できるようになるはずです。

ツモをどうしようか

さて、「基本形は計算できるように」とはいっても「いやいや、嘘つくなや、ツモの時は親と子供でもらう点数違うやんけ、『サンビャクゴヒャク』とかあれなんなん?」って話が残ります。そう、ツモアガリのときは「全員からこの点数を分けていただく」ことになるので、計算が面倒になります。でも、合計点さえ分かっていれば、これも計算としては、そんなに難しくないです。基本ルールはこちら。

『親からは点数の半分をもらう。子はさらに半分をもらう。割った時に10の位が出るなら切り上げる』

これだけです。表はこうなります。

親は半分、子はさらにその半分

どうでしょう。1000-2000や400-700といった微妙にわかりづらい部分もあるものの、大体の把握はできるんじゃないでしょうか。

親:1.5倍もらえる

ひとつ無視してきたことがあります。
「ここまでの話は全部子のアガリのことしか言ってない」ってことです。そう、「親はまた別の計算がいる」ってことですね。面倒ですねw
とはいえ、「親は1.5倍もらえる」って考えればほぼほぼOKです。

1役ではそれぞれ「1500、2000、2400を覚えればOK」で、あとはやっぱり倍々にしていくだけです。「1500の倍が2900」とか、「2000の倍が3900で、その倍が7700」とか、「なんやねんな!!!!」っていうトラップはあるものの、だいたい雰囲気はつかめるんじゃないでしょうか。
、ツモの時は「子のツモアガリ」を計算できれば結構簡単で、「半分の部分だけ全員からもらう」ってだけです。
ここまでの展開を表にまとめてみましょう。

これで点数計算の9割をマスター!(当社比)

どうでしょうか。なんとなくでも行ける気がしませんかね?
っていうか自分はもうこれでやってますwww

こぼれ話:符のはたらきと点数計算の抜け道、落とし穴

さて、ここまでの話でだいたいの場合において点数計算はできるようになっているはずなのですが(私はそこまで問題を感じなくなった)、これは覚えておくと「なるほど!」ってなることがあるかも知れないので、補記しておきます。
「結局『符』ってどういうことなの?」って言うことです。この表をみてください。

七対子の正体

先ほどの表とは作りが違うのでちょっとわかりづらいかも知れませんが、これは七対子のアガリに関する表です。薄い黄のセルが親で、色なしのセルが子のアガリです。

先ほどは説明を端折りましたが、実は、前提として「七対子は25符2翻のアガリ」「25符になるのは七対子だけ」というものがあります。ですので、「この世の麻雀においては25符の1翻は存在せず」、こういった表のようになります。
さて、そうしてみたときに、「符が倍になると、1役付いたのと同じ扱いになっている」ことが分かるのではないでしょうか。つまり、「25符が50符になると、(50符)1翻でも(25符)2翻と点数がおなじ」ということです。ということは、「25符2翻の七対子の点数」は「50符1翻のアガリと同じ点数になると考えてよい」のです。すると、25符は覚える必要がありません。これが、「点数計算の抜け道」です。
同じことが「平和ツモ」にも言えます。

平和の正体

七対子同様、「平和ツモは20符2翻のアガリ」「20符になるのは平和だけ」なので、「この世の麻雀においては20符の1翻は存在せず」「20符2翻の平和ツモの点数」は「40符1翻のアガリと同じ点数になると考えてよい」といえます。

あとはこれを展開していくだけです。
まあ、そんなに出てこないので覚える必要もないよなって思ってますが、「60符1翻は30符2翻」ですし、「80符1翻は40符2翻」ですし、「100符1翻は50符2翻」です。

ただし、「満貫(5翻)以上」になると、ここからは純粋に「役の数」だけで考えることに注意は必要です。「リーチ、ツモ、平和、タンヤオ、ドラ、赤」は6翻です。普段「ツモ平和は40符1翻」って考えてしまっていると、「5翻だな!2000-4000だ!」とか言ってしまいそうになりますが、ちゃんと3000-6000をもらっていきましょうw

まとめてチートシートふたつ

ということで自作のチートシートを貼っておきます。

使う機会が(実は)なかったチートシートを供養したい

昔作ったチートシートで、2翻役の食い下がりとかが分からなかった時期のものなので、そのあたりもカバーしています。赤字になっている役が食い下がる役。で、「符が倍になったら1翻、で計算できるもの」については表記を端折り、「倍の計算ができない」ものはカバーしてあります。

ちなみに、20符2翻、25符2翻の扱いについて違和感がなくて、フローも含めてちゃんと見た方がいいかな、っていう方には、以前twitterで春狩ベーコンさんという方が作成されていたこちらをご覧になられるのが良いと思います。

こちらは「何をしたら符がたくさんもらえるのか」も含めて書いてあるので、その点結構わかりやすいなーと思って拝見していました。

でもここまで書いておいてなんなんですが。

点数計算って複雑だよね!!!!!!wwww

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